折原臨也と平和島静雄の関係

門田京平続き



注意!

平和島サン偽物
イザイザちょろ
シズイザ色薄し







折原臨也と平和島静雄の関係










折原臨也が池袋から姿を消した。
新宿にも彼の形跡を残すモノは一つもない。


忽然と、折原臨也はその姿を消したのだ。
様々な火種を残して。
様々な思惑を残して。
様々な感情を残して。






そして折原臨也が消えたと気付く者は誰も居なかった。
一人を除いて。



其れは平和島静雄ではない。
彼も気付かなかった一人だった。


折原臨也が目の前から消える。そして、自分の周りには自分の暴力にも屈する事も怯える事もなくただ普通の人間の様に、友人の様に話しかける存在が増えた。
充実した毎日だった。



だから、静雄だけが特別に感じる事の出来る折原臨也の出現を理解するこの苛立つ様な香りに気付いても追い掛ける事はしなかった。
だから、会えなかったのかもしれない。


半年に近い長きに渡る期間を。
今、折原臨也の温もりを思い出すことは難しい。


どんな風に笑っていたのかすら自信がなくなっている。
だから平和島静雄は勢いで空港に来た足は止まっていた。行き先も空港のチケットも準備している。



空港に走っている途中、黒バイクの友人セルティが全てを静雄に持たせたものだった。
ダラーズのサイトを見て、新羅が用意しセルティが届ける。
礼を口にしながら、その時の静雄はあるのは怒りだった。

自分の標的が、自分の許しもなく盤上から降りた事への怒り。



その勢いで着たにもかかわらず、静雄は止まっていた。
空港を目の前にして。躊躇いがあった。
自分がなぜ、折原臨也を此れほどまで執着をしているのか。


未だ、門田京平に問われた言葉を口にする事は出来なかった。




だから、足が前に踏み出すことが出来なかった。
搭乗口は目の前にある。



時間が迫ると、アナウンスがかかる。
しかし、静雄の足は動かなかった。





突如、静雄の携帯に着信音が流れた。
登録されぬ、知らぬ番号だった。


「……はい」

『その様子じゃ、未だ飛行機には乗ってないみたいね』

「…誰だ、手前」

『そんな事は些細なことよ。…平和島静雄、一つ忠告してくわ』

「…あ?」

『折原臨也は本当に沖縄に居ると思う?』

「…どう言う事だ」

『自分で考えなさい。寧ろ、貴方の事だから今更追い掛ける意味なんてくだらない事を考えてるんでしょうけど』

「……手前…うぜぇ。目の前じゃなくてよかったな、ぶっ飛ばしてやりたい処だ」

『あら、これはタダの気まぐれからの忠告なのよ?』

「あ?」

『折原臨也ともあろうものが、情報に長けたアイツが、そう簡単に目撃情報を残すのかしら?』

「どういう…」

『後は自分で考えなさい』






着信は一方的に切れた。
静雄は考える。
言葉の意味を。苛立ちに携帯はヒビが入ってしまった。もう使えないだろう。



「……ああ、うぜぇ。こういう時、臨也をぶっ飛ばして…」



中途半端に与えられた情報に静雄は苛々と眉間に深く皺を寄せた。
片手で拳を作り、禁煙であるスペースに今更ながら更に苛立ちが増す。




静雄はただ冷静に成りきれぬ頭で考える。
確かにあった違和感を。
周りに協力され此処まで辿りつけたが、今一つの違和感がある。ダラーズに入っていた期間はそう長くはない。しかし、臨也が自分の目撃情報をそうやすやすと残したままにしておく可能性。

静雄は辿る。
今までのことを。折原臨也と共にした時間、彼の性格。自分の記憶する全てを。


不意の出来事だった。
一瞬風に乗り、鼻孔を刺激する香り。
忘れようにも忘れられない胸を締め付けるような香り。


静雄は焦がれた匂いに顔を上げた。



折原臨也が近くに居る。

それだけの直感を頼りに、静雄は走り出した。
躊躇いも、思考も、全て。今は感情に身を任せ、走り出していた。






「……いーざーやーぁあぁぁああぁぁ」







吠える様に静雄は叫ぶ。
周囲の人が驚いたように静雄を見る。
平日で通常よりも人は少なかっただろうが静雄には関係ない。
ただ、本能のままに走っていた




白いコートのフードを目深にかぶった男が一人、周囲の群衆に向かって走っていた。





「そこか。いーざーやーくーん」





静雄は待合用の椅子を取った。
床に接着されていた其れを無理やり引きはがし、男に向かって投げる。
自分の方を見ることもない白いコートを着た男に向かって。




周囲から様々な悲鳴が飛ぶ。
池袋では見慣れた光景であっても、空港では非現実に周りが逃げ惑う。コートの男も其れに紛れていたが、静雄にはいくら紛れても、その一点だけが輝く様に居場所を教えていた。

「こっちを向きやがれ、臨也!」



男は振り返る事はない、
ただ、走り続けていた。



逃亡


まさにこの一言にふさわしく、足を止める事はなく壁を登る勢いで。男は走る。
静雄は益々確信していた。この逃げる男が折原臨也であると。




静雄は近くにある電話ボックスを引きちぎる様に持ち上げると、男目掛けて投げつけた。
硝子が無残に割れる。



漸く、男の足が止まった。





「……シズちゃん」







振り返った白いコートの男は紛れもなく、折原臨也そのものだった。









――――――
リクエストにもあったこのシリーズ更新!
とのお言葉を受けて。
漸く出会った…。長かった、長かったようっ。シズちゃんと臨也さんは周りからはた迷惑な関係なんだろうなと…。寧ろウチのシズイザは周りが助けてくれなかったら進展しない。
電話の相手は波江さんです。彼女は臨也さんの嫌がらせしか考えておりません。あとはウジウジする上司がうざかったから…。


え、総受け?…一度書いたデータが飛んでただいまべっこべこに凹んでおります。もう少しお待ちを!







気づけんば10000hit。え、嘘じゃないですよね?…どどど、どうしましょう。まさかそんな夢みたいな大台がっ。あ。あああ。有難う御座います!
…皆様何かしてほしいことってあります?

薄れゆく愛は闇色(後2/2)











注意!
注意
シズ→→→←イザ
臨也さんいっぱい
臨也さん偽物警報
シズちゃん偽物注意報












薄れゆく愛は闇色(後2/2)







抱き締められたままの腕の中で、臨也は混乱していた。
さっきまで自分は夢の中に居た。
テーブルの上で。

何時もの白い自分と対峙している。
ただ、その相手が何時もの笑っているのとは異なり、酷く不機嫌そうな表情をしていた。




何時もの夢とは違っていた。
変革の意味する言葉は分からない。臨也は疑問符を浮かべながらも変わらぬ広がる皿の中で一皿だけが消えていた。



「……甘楽の皿がないんだ」

「へえ、君其れが食べたかったの?」

「別に、ただ何時もと違うからさ。君も、皿も」

「俺も?」

「そう、不機嫌そうだから…否、つまらなそう?」

「……そうだね、詰まらないよ。あの化け物はなんなんだろうな」

「確かにシズちゃんは化け物だよ。あれを食べないかとか言われてたら食当たりを起こしそうだよ」

「ハハ、それは確かにあるかもしれないな。けど、俺はあれが気に入らないよ。臨也がなんで其処まで気にするの?」

「嫌いだからだよ。だから消したいんだ」

「愛の反対は無関心なんだよ」

「知ってるよ。だから俺はそれに当て嵌まらない。あれは思う通りに動かない、なら邪魔をするなら消すしかないじゃないか」

「…本当に嫌いなの?」

「…何が言いたいんだよ」

「だって、君はあの化け物を愛しているんじゃないのかい」








呆気に取られる間に白い視界は黒に戻った。
目蓋を持ち上げた矢先広がったのは静雄の顔だった。自分が落ちているのだけは感覚だけで理解した。
しかし、何故自分は静雄に抱き締められているのか臨也には理解できなかった。



「ばっかやろ…」

「あー…ねえ、シズちゃん」

「黙れノミ蟲」

「いや、黙ったら分かんないじゃん」

「じゃあ、死ね」

「多分俺今君に命を握られてるんだけど」

「そうか、死ね」

「ちょ、痛い!痛いから!!」


抱き締めたまま顔を見る事は出来ないも何処か安堵した様子の静雄に益々理解できず臨也は困惑していた。
鉄格子を掴む手を離し、再度落ちても距離は然程ないビルの屋上に着地した。臨也の足が地面に付いた。しかし、臨也は未だ疑問に満ち溢れていた。
ただ、思考せぬとも周る口だけに感謝しながら軽口を交わしあう。
臨也の言葉に従い静雄は腕に力を込める。臨也の感覚を自分に刻む様に、覚えこませるように。

自分の言葉に従う様に腕に込められた力は圧迫感に思わず背中に回す腕を叩く。それでも腕の力は弱まらなかった。けして命を奪う様にこめられた力ではない。
ただ温かい腕と鼓動と静雄の体温。


全てが全て未知のものであり、臨也は自分の夢を思い出した。



好きでも、愛してるでもなく嫌いなのだと頭を振る。




「シズちゃーん、そろそろ離してくれないかな」

「…断る」

「意味が分からないよ。大体今日はなんだい?こんな抱き締めるなんてさ君らしくないよ。俺は情報屋の折原臨也なんだよ」

「知ってる」

「だから離してくれる?」

「…嫌だ」

「…だからシズちゃんは嫌いなんだよ。俺の理解の範疇を超えて、素知らぬ顔で荒らすんだから」

「それは手前の事だろうが。勝手に壇上に上がってきて、挙句の果て俺に断りもなくコロコロ変わりやがって…」

「ああ…この会話になって無いのがよく分かる文脈何なんだろう。…馬鹿?」

「…殺す」

「それにはまずこの手を離そうとか無い?」

「ねえ」




臨也はかれこれ何分間抱き締められているか分からない。
しかし、静雄の腕は力が弱まる事もない。距離はゼロ。



体温を今まで此れほど長く感じる事がない臨也は違和感が包む。
しかし、何故か突き放す事が出来なかった。それは余り突飛な事が続き思考力が低下しているからなのか分からない。
ただ、周囲は音もなく互いの音以外静寂を壊す者はなかった。







「意味が、分からないよ。なんでこんな事をするのか」

「るせぇ」

「…ねえ、シズちゃん。俺は最近奇妙な夢を見るんだ」

「…あ?」

「俺が何人も居る夢さ…そして俺を食べろと進める夢」

「とんだ悪夢だな」

「間違いないよ…おかげで寝不足」

「…ハッ、ざまあみやがれ」

「……けど、アイツが言ったんだよ」

「愛の反対は無関心だって」

「………」



静雄も言われた台詞であった。
目の前の折原臨也に。

しかし、それは折原臨也ではない。ただ分からない存在。臨也の皮をかぶった別物相手であった。静雄は黙って臨也の言葉を聞く。
抱き締めた身体はそのまま。傍に居るのは折原臨也である。自分が間違う事のない存在。だから、静雄は安堵していた。この存在は手放したくない。
手放せない。

ずっと守っていきたいと決めていた存在。
いくら言葉で悪態を吐いて誤魔化していたとしても今の自分の前から消える事は許さない。



「…だから、俺は…」

「………なんだよ」

「シズちゃんが嫌いだよ。嫌いで嫌いで嫌いで大嫌いでこの手で命を奪いたくて仕方無い」

「そうかよ…」

「……けど、君が俺の目の前から消えたら俺はどうすればいいんだろう」

「あ?」

「もう一人の俺が言った。あれは紛れもなく俺だ。自分で自分の中で設定した自分だ。けど、アイツは…言った。俺を食べろと…それは要は俺自身が死ぬって事なんだろうか」

「……許さねぇからな」

「ん?」

「手前は俺のもんなんだよ」

「は?」

「だから殺すのも俺だ。手前の命は俺のもんなんだよ。ひいては手前全部俺のもんなんだよ」

「意味が分からない」

「……いっつも鋭い癖しやがって…どうしてこういう時は鈍いんだよクソ馬鹿ノミ蟲」

「喧嘩売ってる?ねえ、そうだろ」

「だから、手前は今日今、この瞬間から俺のもんになったて言ってんだよ!」

「だからどういうことか聞いてんだよ!馬鹿シズちゃん」

「だから、好きだつーことだ!」

「………は?」




その告白は余りにも乱暴で。返答は余りにも間の抜けた返事だった。
抱き締めたまま、漸く見れた顔は酷く不機嫌そうな顔だった。
眉間に深い皺を寄せた静雄と目を大きく見開いた臨也。抱き締めたまま、怒鳴りつける様な告白。


「ちなみに返事は決まってるからな、YES以外受付ね―」

「いや、俺の意志無視?受け付けろよ」

「手前だって俺の事好きだろうが」

「…何その自信満々な言い方は…」

「決まってんだろ?だって手前…今の顔分かってんのかよ?」

「…?」

「真っ赤」

「…っ!」





今度こそ臨也は言葉を失った。
静雄に指摘された通り臨也は頬を赤く染めていた。それは耳にまで飛び火し全体が発火したように体温があがっていた。
抱き締めていたからこそ如実に感じる体温の上昇に静雄は笑みを零した。また、抱き締める、腕に力を込め顔を肩口に埋め片手を頭を撫でやり五感を使い臨也を感じていた。





「手前は俺のもんなんだから手前以外いらねーんだよ」







白い自分は矢張りおもしろくなさそうに背を向けて、臨也はそれから同じ夢を見る事はなかった。


――――――――
隠れた設定一杯あります。
臨也さん多重人格一歩手前。
他の人格臨也さんLOVE。シズちゃん死ね。


自分の設定で自分とは別物だと切り替えてやってるから無自覚です。
記憶はある時問ない時がある。
今回は他の人格がシズちゃんの臨也さんLOVEを気付き半ば暴走。

ああ…文才の無い自分が嫌…(凹
次は番外編鍋パーティー総受け!リク有難う御座います!
付きあいたてシズイザを邪魔しよう会設立です。




私信
何時も誤字指摘いただき有難う御座います!チェックはしているつもりなんですが…うう、タイピングミスを無くせるよう今後も精進していきます!
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