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うたぷり!


「イッチー!リューヤさんが呼んでたよ〜」
「……それはレンの真似ですか?」
「うん。」
「似ていないのでやめて下さい。」
「う、うん…」


早乙女学園に入学して早一ヶ月、何だかんだ環境に馴れはじめました。
この狭き門を、まさか運だけで受かってしまうとは思わなかった。酷い、酷過ぎる。

そんなわけなので、本気で目指してる人には申し訳ないけど、私は学園生活を全力で楽しむ。
そして全力でサボる。(これまた運良く、同室の子が退学してしまったので一人部屋なう〜!)


「…てか何かすごい音しない?」
「あぁ、あれですよ。」
「あれってなんですか。」
「知らないのですか?ここ数日、レンと聖川が購買で戦争起こしているんですよ。」
「えっ、戦争…?!」
「なんでも、さおとメロンパン争奪戦だとか。」
「………。」


説明しよう!さおとメロンパンとは、早乙女学園購買(さおとメート)にたまにしか並ばない、シャイニー早乙女お手製の幻のメロンパンなのだ!激うまい!
でも購買のメロンパンで戦争起こすのは意味がわからない。
そんなこんなしてたら一ノ瀬は、くだらないことには付き合えないので失礼します。ってどっか行ってしまった。

暇だし仕方ないから購買行く。
フラグのにおいするから行く。




「あ、謙碕さーん!」
「七海〜。なに〜?」
「あのっ、さおとメート行きたかったんですが、これは一体何の騒ぎでしょうか…。」
「人すごいよね〜。聖川とレンが戦争起こしてるそうだよ。」
「え…購買で戦争…?」
「メロンパン欲しさに戦争。すごいよね〜。」


購買行く途中、七海と音浅にばったり会って(この二人仲良かったのか?)、戦争の話をしたら音浅が、「わけがわからないよ」ってどっかのQBみたいなこと言ってた。
おぬし…そっち側の人間だったのか…


「貴様はフラフラフラフラフラフラと、婦女子の間で行ったり来たりだらしがないのだ!」
「フン、俺は全てのレディに愛を届けるのが使命でね。レディ達が俺を離してくれないのさ。」
「……明らかに話題ズレてそうじゃね。」
「はい……。」
「金持ちってわからない…。」


一つ残ったさおとメロンパンを前に睨み合ってる御曹司達は、そんなくだらないことを言い争っていた。
いやもうメロンパン関係なくね?仲良く喧嘩してろ?ってレベルである。


「私、聖川のこと結構好きなんだけどなー、なんかパンチ無いよね〜。」
「謙碕さん、聖川さんのこと好きだったんですか?!」
「顔が綺麗だから好きかな〜」
「(顔かよ…)」
「レディ、聖川だけはやめといた方が良いと思うよ?」
「良いじゃん、金持ちだし。将来有望じゃん。つーかナチュラルに入ってきたねぇ。」
「聖川、あんな涼しい顔してレディ達の足とかうなじとかばっか見てるのさ。」
「「「えっ。」」」
「な………?!」


私たちだけじゃなく、その付近の女子が皆止まった。そりゃそうだ。


「ほら、動揺する辺り怪しいだろ?図星だから仕方ないよな、聖川の坊ちゃま?」
「神宮寺…!貴様いい加減に「聖川さまそれ良いと思う!」
「な、なにがだ!」
「私、聖川さまのこと好きかも!(ネタ的な意味で)」
「好き…?!」
「か、謙碕さん、え、あの…?」
「(ラブコメ開始マジワロス)」
「レディ…こんな野暮ったいのが良いと言うのかい?」


皆割りと冷たい目で見てくるけど気にしない!
綺麗な顔!御曹司!真面目!そしてむっつり!美味しい!



「聖川さま!大好きです!(ネタ的な意味で)」








もうわかんね\(^o^)/
次やるときふつーにいきなり仲良しになるかもよ!www

聖川さま好き(ネタ的な意味で)→聖川さま案外本気で好きかもってなってくよ!\(^o^)/
レン以外名字呼びだよ!\(^o^)/
多分トキヤにはうざがられてるよ!\(^o^)/
林檎せんせーも好きだよ!\(^o^)/

うたぷり編

ぶわあっと吹き抜ける風。
女子のスカートがめくれる春一番。
いや、一番ではないか。
とにかく、暖かくて…私は、嫌いだ。


「あっ」


ヒラリと舞う楽譜は目の前のピンク髪の女子が風に奪われたものらしい。
漫画かっつーの。
手の平を上にあげて一枚キャッチすれば、ぐしゃっと音をたてて握りつぶしてやった。


「………………おと、あささん?」
「なんで?」
「はい…?」
「名前、知ってるの。あー、クラスメイトだったか。」
「はい…、七海春歌です。」
「そういやそうだったね…(じろじろ)」


もじもじしながら私に上目使いを使う目の前の女子。
内気そうだし…この子ならわりとどうにか…仲良くなれる?かも。
入学してもう1ヶ月経つし、友達の一人もいないとか嫌すぎる。
それにしても…


「オケの楽譜なんて持ってて読めるの?音域とかわかる?」
「いえ…音楽未経験で…とりあえず楽譜は読めた方がいいかなって…」
「よく入れたなこの学校…つーか楽譜すら未経験ならオケの楽譜なんて高度なものよりもっと単純なーーーーそう、今聞こえてるような基礎の歌とかさ。後々コードなんていう難解なものも習うから、初めはハードル低い方がいいよ。にしてもこの声…」
「一十木君の歌ですよ?」
「ふうん」


「Aクラスの。」と笑いながら言う目の前の…七海。
悪いやつではなさそうだ。


「仲良くさせてもらってるんです、もう少し作曲できるようになったら、曲書かせてもらおうかなって。」
「ふうん…楽譜やコードわからないようならまだ先かもね。」
「音楽、経験されてたんですか?」
「ピアノ7年とDTMで作曲2年。」
「それなら…授業とかは…」
「コードもなにもめちゃくちゃでよければ曲かけるよ。授業は…今のところゆとりはあるかな。」
「なら…!パートナー探してる人、たくさんいますよ、皆さん仲良くしてくれてて…行きましょう?」
「い、いや…パートナーとかは私は…」
「せっかく出来るのに勿体ないですよ!行きましょう?」


「音浅さんとも仲良くなれますか?」なんて笑うもんだから、拒否しきれない。
なんつーか…音楽とは見切りつけたいのに…










まずは春歌ちゃんと仲良くなるところから!
謙崎さんうまく合流してね!
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