2010.3.11 02:03 [Thu]
思いやり、半分。
「おぉ〜っ!!ここがとしまえんでござるな!」
各々に動くアトラクションを入り口から眺め、瞳を輝かせるのは誰であろう両国。
彼はまるで子供のように早く来いよと満面の笑みで手を振って残りのメンバーを呼ぶ。
そんな彼に呼ばれているのは都庁、新宿、六本木の3人。
このメンバー=ダブルデートという方程式が成り立つのだが、誰かが提案したでも、ましてや彼らが望んだわけでもない。
数日前、彼らの先輩である豊島園がミラクルトレインに遊びに来て、よかったらと置いていった遊園地のチケット。
しかしながら4枚しか持ってこられず、結局ミラクルトレインに乗車している6人でじゃんけんするハメになり、たまたまこの4人が勝ち残った…というだけの話である。
別の日にしても良かったのだが、どうも両国と六本木は一緒に行く気満々な様子だったので、都庁と新宿がそれならダブルデートも悪くない、と現在の話に戻る。
早速としまえんの中に入った4人は、どれに乗ろうかと1つのパンフレットを全員で覗き込む。
「やっぱりここはジェットコースターでござろう?」
「まっ、待て両国っ!!いきなりそれはっ…!!」
絶叫マシンが苦手なことは六本木と豊島園しか知らない。
思いっきり否定する都庁に両国は、えー…とぶーたれる。
「史は何に乗りたい?」
「僕は、その…、デートとかってあんまりよくわからないから、凛が決めてもいいよ?」
都庁・両国ペアよりある意味デートっぽい新宿・六本木ペア。
選んでいる隣りでひーひー言っている都庁を見て、新宿はよし決めたと六本木の手と都庁の首根っこを掴んで歩きだす。
「あのよー、新宿さん。これ、本当に乗んのか…?」
「遊園地デートって言ったらこれも必要だろ?」
さ、乗るぞと新宿は都庁を放し、六本木を座らせ自分はその後ろに跨る。
彼らが今正に乗ろうとしているのはメリーゴーランド。
一般の子供達もいる中でよくもまあ、堂々とそんなことをするものだと両国は内心新宿の行動に呆れを通り越して感心していた。
「はっ…、恥ずかしいよ…、凛…/////」
「何で?お姫様をエスコートするのが王子の役目だろ?」
「もぉ…/////」
完全に二人だけの世界。
そんな新宿・六本木ペアを見ていた都庁・両国ペアも新宿に早く乗れと促され、都庁の希望で馬ではなくゴンドラの方へと乗り込む。
「リーダー。オレ、馬に乗りてぇよ。」
「一人で乗ってこいっ…!!」
「……、じゃあいい。」
時代劇が大好きな両国だ。
馬の方に乗りたいのはわかっていたから一人で乗ればいいと思ったのだが、彼は何故かゴンドラを降りようとはしなかった。
しばらくメリーゴーランドでぐるぐる回った後、次は両国の希望でジェットコースターに乗るハメになってしまった。
並んでいる間も都庁だけは話に入れず蚊帳の外。
恐怖で顔が引きつっている。
「リーダー?大丈夫か?」
「あっ…、当たり前だ!!」
「ならいいけどよ…。」
順番的に1番前の席に座らされ、ジェットコースターは動き出す。
ガタガタと音を立てて登って行くゴンドラ。
1度お客様である愛梨と来たことがあるからなんとかなると思っていたが、無理だったらしい。
急降下するゴンドラに都庁は悲鳴を上げる。
「やっぱりこれはないぃぃぃぃぃーーーーーーーッッッッ!!!!!」
【to be continue…】
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なんとなく書いてみたくなったダブルデートネタ。
なんか書いてたら都両の場面の方が多くなってしまった…!
続きでは凛史場面がいっぱい書けるようにします…、多分。
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