紅茶一杯。



フライドチキン師匠とモブ
2016年11月21日 16:57

話題:二次創作文

※モブサイコ100
※本日の記念日ネタ
※カニバといえばカニバ?注意。


「今日夢を見たんですけど。」
いつもの相談所、いつものソファーでいつものたこ焼きを二人でつまんでいる。
「師匠がフライドチキンになってる夢なんですけれど。」
「すげぇ夢見てんなモブ。」
「ええ、まぁ。それで、フライドチキンに足が生えてて。僕が倒れてるフライドチキン師匠を抱き支えて必死に声かけてました。目覚めた時も、ちょっと泣いてました。」
照れながら頭を掻くモブ。
「そんなん俺だって泣くよ。」
なんだよフライドチキンって。と困惑しながらたこ焼きを冷ます師匠。
「てか足生えてたんだ……足だけ?」
「はい。足だけです。あと声が師匠でした。それで分かりました。最初怖かったんで、倒そうかと。あれ、でも口がなかったような。」
「悪夢じゃねーか。」
「そうですね、フライドチキン師匠撃たれてましたし。」
「そのフライドチキン師匠ってやめろ。お笑い芸人のニオイしかしない。てかなんで俺撃たれたの。」
「フライドチキン………師匠が、僕を呼びながら駆け寄って来て、思わず身構えたら後ろから…」
パァン!って。と一人で現場再現をするモブ。適温に冷めたたこ焼きを咀嚼しながら眺める師匠。
「それ、お前が身構えたせいで撃たれたんじゃねーの?」
「えっ。」
驚くモブ。
「お前の夢だから、お前が敵意を感じたから狙撃されたんだろ。つまりお前が、」
おれをころした。とは、言えず。
師匠は思案するように爪楊枝をさまよわせ、視線を逸らした。
「あー…フライドチキン師匠?を撃ったんだ。無意識に。」
「師匠はフライドチキン師匠って言って良いんですか、ずるい。」
「ずるくねーよ。なんだよ、そんなに気に入ってんのかよ。じゃあ呼んでいいよ別に。」
俺であって俺じゃねーし。とフライドチキン師匠を否定する師匠。許可が出たモブは嬉しそうだったが、本題を思い出してテンションが下がった。
「僕が撃ったのか…なんて最低なんだ。」
「いや、夢の話だしな。お前が直接やった訳じゃないんだし、不可抗力だよ。」
しょんぼりするモブにフォローする師匠。
「手厚く葬ってやれば、フライドチキン師匠も満足だろ。あ、でもその前に目が覚めてたり?」
「食べました。」
「なんだと。」
師匠が真顔になる。モブは通常通りだった。
「え? え? 食べたの?俺を、じゃないフライドチキン師匠を?えっ マジで?」
混乱する師匠にこっくり頷くモブ。
「このまま死んだら廃棄されるから、せめてお前に食われたい。が最期の言葉でした。」
「そっ……そうなんだ……ふーん……」
動揺が隠しきれない師匠。なにその猟奇的な展開。弟子怖い。俺と認識した上で食ったとかマジ怖ぇぇ…!などの感想がぐるぐる回る師匠。
冷や汗を吹き出し震える師匠を眺めるモブ。
「おいしかったです、師匠。ごちそうさまでした。」
と頭を下げた。
「いや俺関係ないからな!?お前の夢だしフライドチキン師匠はフライドチキン師匠だからなっ!?」
と叫ぶも、体は震えていた師匠。
暫くの間、移動の際はモブを先頭にして歩いてた師匠。






・今日はフライドチキンの日でした。今日の記念日メモった紙を眺めてて、あー今日はなんも降りて来ねーなーと半ば諦めていたら、こんなネタが降りてきてしまいました。私の頭どうなってんだ…
フライドチキン食いてぇなーが駄目だったんかな。


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