紅茶一杯。



○○しないと出られない部屋と師弟
2016年11月29日 13:52

話題:二次創作文

※モブサイコ100
※結局何もしてない注意



「と、いう訳で。どうやらそういう場所に閉じ込められたらしい。」
「なんですかそれ。」
「最近ネットで流行ってる都市伝説のひとつだな。ここが本当に『そう』なのかは分からんが、状況が似ているのは確かだ。モブ、お前この部屋に来るまでのいきさつ覚えてるか?」
言われて、思い出してみようとしたが駄目だった。
「……わからないです。」
「だろ?」
なぜかドヤ顔の師匠。
「その『○○しないと出られない部屋』では条件を満たさないと出られない。ということでモブ。家捜しするぞ。」
辺りの家具を見渡しそう告げる師匠。
「え。大丈夫なんですか?」
「緊急事態だから大丈夫だ! …多分な。」
「全然安心できない。」
「まぁあれだ、家主が文句言ってきても不可抗力だ。なぜなら俺達をこんな場所に理由も告げずに閉じ込めるのが悪い!漁られて困るならこんな所に閉じ込めるな!だろ、モブ!?」
拳を握り力説し、モブを見る師匠に
「はぁ…そうですね、多分。」
としか返せないモブ。
「じゃあさっそく探すぞ。なにかヒントがあるかもしれん。」


家捜し開始から1分。
「師匠。その、『○○しないと』ってのは、最初にみんな家捜しするんですか?」
怪しげな壷を覗くモブ。
「いや、様々だな。上から脱出条件の内容が書かれた紙が降ってきたり、どっかに置いてあったり。いつの間にかポケットに入ってたり。今回それらしき紙は見当たらない。だから今探してるんだ。」
あ、コイン見っけ。と箪笥の引き出しから謎のコインを発見する師匠を眺め、なんでそんなとこにコインが…と不思議に思うモブ。
「あ。」
手を突っ込んだ怪しげな壷からズルリ、と布が出て来た。
「し、師匠!」
「どうしたモブ!?」
モブの焦り声に駆けつけると、モブの手には値札付きのセクシー下着が。
「お前…なに見つけてんだよ…」
「だ、だってまさか壷にこんなものが入ってるなんて…」
普通は思わない。モブは震える手でセクシー下着を手放した。床に落ちるセクシー下着を眺める師弟。
「戻しときますか…?」
「……いや、一応あっちに集めよう。必ずしも紙とは限らないしな。」
と、『発見した物』置き場に置く師匠。
(あれが手掛かりになる気がしない…)
と、自分で発見しておきながら思うモブ。


家捜し開始から10分。
「師匠、条件ってやっぱり、色々あるんですか。」
「まぁな。メジャーなのもあるけどな、」
と言ってハッとする師匠。ぴたりと机の引き出し探りの手が止まる。
「メジャー…どんなのがあるんですか?」
カーテンを束ねてる帯を取り、カーテンの中になにか無いか探すモブ。何もない。ガッカリしながら窓を見ると、外はここに来てからずっと同じ色だった。雲も多分1ミリも動いていない。
「師匠?」
師匠の沈黙に視線を向けると、師匠は捜索を止めて考えるようなポーズをしていた。
「師匠?」
もう一度声を掛けると、いやいやいや…そんな馬鹿な……ふざけんなよ……などの独り言が聞こえてくる。
「どうしたんですか。」
モブが師匠の側にくると、師匠は大げさに肩を揺らし驚く。
「うおっ モブ!?なんだよモブか、ビックリさせんなよ!」
と少々混乱してる師匠に、ちょっと心配になるモブ。
「最初から僕等しか居ないじゃないですか。」
「ああ。うん、そうだな。……さて。」
どうしよう。と腕を組む師匠。
「どうしたんですか、何かあったんですか。」
不安になるモブに気付き、ああ、悪い。と苦笑する師匠。
「いや、そうだな。俺達に限って、そんな条件は降ってこない。大丈夫だ。だって得する奴が居ねぇからな。」
そうだそうだ、と自己解決したらしい師匠は笑って、傍らにいるモブの頭を雑に撫でた。
「よし、これは脱出ゲームだ。○○な部屋じゃない!モブ、もっと探してヒントを見付けろ。」
俄然やる気になった師匠は再び家捜しに戻った。モブは何がなんだかよく分からないまま、家捜しに戻った。
「ん?」
畳の隙間から、いつの間にやら紙の角が生えている。引っ張ると、スルスルと予想より一回り大きな紙が出てくる。そこには、赤い文字で『これを見つけたアナタ。アナタは一緒に閉じ込められた相手に愛の告白をしてください。了承されるまで、出られません。※この条件を明かして了承を得た場合は無効になります。権利も失効します。』と書いてあった。モブは紙を持って震えた。よりによって手強いあの人に!?と思わず師匠に振り返る。


箪笥と壁の隙間に紙を発見する師匠。まさか条件の紙かとドキドキしながらソッと取り出す。そこには、赤い文字で『正しい選択をしてください。』と書かれていた。
「正しい選択…?」
と怪訝そうに呟く師匠の背中を、困惑したモブが震えながら見つめていた。





・○○しないと〜シリーズが好きで挑戦したんですが、私に『○○しないと〜』は無理でした…。圧倒的に文章力が足りない。そしてセンスが。ぐぬぬ。リベンジできたらしたい。
とりあえず謎コインと謎下着は全く関係なく、ただRPG要素を楽しみたかっただけという。


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