紅茶一杯。



おっぱいと師弟と弟にあとエクボ(続き)
2017年2月19日 23:43

話題:二次創作文

※モブサイコ100
※続き注意
※オカマ注意


「誰だアンタ。」
師匠の言葉にあっという間に円陣が崩れ、モブと律とエクボが警戒態勢に入る。ちゃっかり師匠はモブ達の後ろに下がった。
目の前の5人目は知らない相手で、少しばかり透けていて、いかにも漫画に出て来そうな濃いオカマの見た目だった。
「やだぁ、なんで皆そんなに警戒してるの?」
くねくねと『しな』を作り媚びたような声を出す。
「そんなに睨んじゃって感じわるーい!アタシの店に勝手に来たのはアンタ達じゃない。」
オカマの霊が不満げに言うと、その言葉に4人の記憶が蘇っていく。
「そうだ…思い出したぞ…!」
「師匠と律とエクボで除霊依頼の廃墟になったオカマバーに行ったんだ…!肝試しに行くと必ず悪夢を見るとかって。」
「入ってすぐに変な霧が出て来て、まず霊幻さんが倒れて…」
「霊幻を回収しようとしたシゲオが霧に飲まれて、助けに向かった律が飲まれて……俺様も飲まれた。」
4人に対峙しているオカマははぁと溜め息をつく。
「肝試し!あれ本当に迷惑よね。幽霊だって夜寝るっつーのよ。だってお肌に悪いじゃない?」
他はどうだか知らないけど、アタシは美容に気ぃ使ってんのよ。と青髭のあるオカマが不満を言う。
「だから悪夢を見せて追い返してるのよ!いわば正当防衛でしょ!?なのに減るどころか増えるし。あげくにはアンタ達みたいな霊能力者よこすとか。」
ここは私の店なんだからね!とお冠なオカマ。
「悪夢ってここか。まぁ確かに悪夢だが。」
色々な意味で、と呟く師匠。
「そうだ!そうだったわ、アンタね、アタシの大事なもの盗んだでしょ!返しなさいよ!」
と怒れるオカマが師匠に向かってツカツカとヒールを鳴らし歩み寄る。
モブも律もオカマの迫力と勢い、そして肝試しスポットにされた事に同情的でとっさに動けなかった。
「はっ?いや待て待て、何も盗んじゃいないだろうが!何か勘違いしてないか!?」
「何言ってんのよ証拠丸見えにしといて!!アタシのなんだから!!」
目の前で怒りに目が真っ黒になるオカマにビビり引け腰の師匠。
「早く返して!」
と狼狽える師匠の胸をむんずと掴んだオカマ。
「ちょっ!いてっ 痛い痛い痛いっ!!!」
片乳を掴んだオカマは力一杯師匠の胸をもぎ取ろうとする。壮絶な光景に茫然としていたが、師匠の悲鳴にいち早くモブが我に返る。
「師匠!」
慌てて手を伸ばすと物凄い剣幕のオカマがカッとモブに威嚇し、手を払い退けた。
「貧乳小娘は黙ってなさいよッ!!!これ片方だけで幾らしたと思ってんのよッ!!!」
とマジギレのオカマに、モブの目が見開かれる。
次の瞬間モブを中心に竜巻のような強風が発生した。
「ちょ……ちょっと待って兄さん、今ので『アレ』出しちゃうの!!?」
と突風から身を守りながら驚愕する律。
100%どころか???%まで一気に行ったモブにエクボも冷や汗だらけになる。
「律!あとはシゲオに任せて俺様達は退避だ!」
「でも…!」
「逆に足手まといになっちまうんだよ!お前が怪我したらシゲオがまたヘコむだろーが!」
そう言われては何も返せなくなる。律は心配しつつモブ達から離れた。

返せ返せと喚きながら師匠の胸をもごうとするオカマは己の感情がコントロール出来なくなっていた。血涙を流し
「これは私のだ!豊胸手術の為にどれだけ苦労したと思ってんだ!!」
と訴える。
「わかったわかった!返すから落ち着け!まず一旦冷静になろう、お互いに!!」
と激痛に耐えながら説得する師匠。
「……離せ。」
師匠の胸を掴んでいるオカマの腕を掴むモブ。
「なによ貧にゅ…ギャアアアアア!!!」
オカマの腕が弾け飛ぶ。
「僕は貧乳じゃない。」
ギラギラとした怒りの籠もった目でオカマを見据えるモブ。
「お前…そこが怒りのポイントなのかよ……」
と苦痛の中呆れる師匠。
「ていうか小娘でもない。」
ともう片方の腕も吹き飛ばすモブ。師匠は解放され、オカマの霊は絶叫しながら転げ回った。
「師匠、大丈夫ですか。」
「あれ、意外と冷静…?いやまぁ、とりあえずありがとうな。」
と礼を言う師匠。オカマは号泣し私のおっぱい返してと泣き叫んだ。
「返したいのはやまやまなんだが、返し方が分からん。案外アンタが俺達を悪夢から出してくれりゃ戻るんじゃないのか?」
師匠の言葉にオカマがピタリと泣き止んだ。
「じゃあ今すぐ返すわ!私の自慢の巨乳持ち逃げしたら呪い殺すからね!」
と叫ぶと、あっさり解放される。
目が覚めた4人は廃墟のオカマバーに倒れていた。
師匠は自分の胸が元に戻っていた事に安堵し、モブも律もエクボも戻っていた。
「に、兄さん大丈夫なの…!?」
律が恐る恐る声をかける。腕二本を吹き飛ばしたくらいで???%が解消されるはずが無いと、律とエクボは距離を取りながらモブを心配する。
起き上がったモブは
「師匠が持ち逃げしそうだったから、あの霊に返すのに力を使ったんだ。だから大丈夫だよ。」
とスッキリした表情で言った。
「そうなんだ…よかった…」
と一安心する律。直後に皆の前にオカマの霊が現れる。
「私のおっぱい!私のおっぱい!もう誰にも渡さないんだからっ!!」
と号泣しながら自ら消滅した。
もう二度と奪われないように成仏したようだった。
「まぁ、なんだ。これで解決だな。」
と終わりよければという事にした師匠。
とりあえずモブと律にはラーメンで慰労する師匠。
「オイ霊幻。俺様だけタダ働きかよ。」
「お前特になにもしてないだろ。そもそもお前への褒美の仕方が分からん。」
ラーメンを食べつつ言う師匠に、エクボは盛大な溜め息をこぼした。






※師匠やモブのおっぱいを膨らませたいだけのネタだった……律とエクボは巻き込まれです。すまんかった。


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