紅茶一杯。



漱石とモブ
2017年2月21日 23:45

話題:二次創作文

※モブサイコ100
※本日の記念日



「モブー。今日は何の日か知ってるか。」
自分のデスクで御祓いグラフィックをしていた師匠が暇つぶしに話を振った。
「………にゃんにゃんイブですかね?」
受付で漫画を読んでいたモブは顔を上げ、思案するように視線をさまよわせた後そう答えた。
全然ちげーよ!と言いたかったがモブからの「にゃんにゃん」という予想外な言葉の破壊力に脱力し、マウス操作を誤る師匠。
「何言……ってうわぁぁぁぁぁ依頼人の頭頂部がぁぁぁぁぁ!!!?」
パニクる師匠を少々傍観したあと、読書に戻るモブ。
「ふー… やっと戻った。あぶねーあぶねー。」
額の冷や汗を拭い、一息つく師匠。
作業も一段落つき、目を休ませる為に小休憩を取ることにした。
椅子にもたれてグダグダしてる師匠を、漫画を読み終えたモブが眺める。
「師匠。そういえば今日は何の日なんですか。」
不意にモブから話を振られ、キョトンとする師匠。
「ああ、さっきのか。今日はな、漱石の日だって言いたかったんだ。」
「漱石……」
「夏目漱石な。以前千円札だった人だ。」
とザックリすぎる説明をする師匠。
「その偉人がさ、『I LOVE YOU』を『月がきれいですね』と訳したんだ。ってお前、全然意味解ってないだろ。」
モブの顔を見て呆れる師匠。
「…だって『I LOVE YOU』って愛してるって意味じゃないんですか。」
「それをどう上手く言い表すかっていう大喜利みたいなもんだ。」
と漱石が草葉の陰で泣いてそうなザックリ説明をする師匠。
「そんでまぁ、せっかくの漱石の日だし『I LOVE YOU』大喜利でもやろうかと。」
そこまで言って、モブが青ざめているのに気付く師匠。
「……思ったんだが、まだお前には高度だったみたいだな。よし、止めよう。」
師匠の言葉にあからさまにホッとするモブ。大喜利とか、とんちなんてモブにはまだまだ高いハードルだった。
「そういや夏目漱石といえば『吾輩は猫である』だな。知ってるか?」
猫ネタなら食いつくかなと話を振る師匠。
「確か名前がまだ無くて酔っ払って溺れて死んじゃうやつでしたっけ。」
と返すモブ。
「お前が漱石に全く興味がないのはわかった。」
と諦めて茶をすする師匠。




※モブに「にゃんにゃんイブ」と言わせたいだけのネタだった…おやすみなさい。


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モブサイコ100




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