紅茶一杯。



妊婦とモブ
2017年2月23日 12:12

話題:二次創作文

※モブサイコ100
※本日の記念日ネタ
※悪夢注意


「今日の記念日は…」
恒例の暇つぶしに今日の記念日チェックをしていた師匠。
「へー。今日は『妊婦さんの日』らしいぞ、モブ。」
と顔を上げモブを見ると、応接用ソファーに座ってお茶を飲んでたモブが緑茶を吹いた。
「モブ!?」
驚く師匠にゲホゲホとむせるモブ。
なんだどうした、と心配して寄ってきた師匠に、大丈夫ですと苦しそうに返すモブ。
「ちょっと、今日の夢がフラッシュバックして。」
差し出されたティッシュを受け取り口元を拭く。師匠はテーブルを拭いていた。
「夢?」
怪訝そうに返す師匠。落ち着きを取り戻したモブはゆっくり語り出す。
「今日の夢なんですけど……大人になった僕の奥さんが妊娠しまして。」
「ほうほう。」
向かいのソファーに座った師匠がニヤリとする。
「最初顔が見えなかったんで、すごく幸せだったんですけど。」
「ん?」
言い方から不穏な気配を感じ取る師匠。
モブはチラリと師匠を見ると、また視線を下げ、言いにくそうに続けた。
「僕はお腹の赤ちゃんに色々話しかけるんです。すごく幸せな気分だった。」
でも。と、しょんぼりするモブ。
「生まれてきたのはエクボでした。しかも奥さんは師匠でした。」
「なるほど、悪夢だな。」
真顔で言う師匠。こっくり頷くモブ。
「起きた時汗びっしょりでした。しかも叫んでたみたいで、律が心配しながら飛び込んで来ました。」
「お前の弟は相変わらずだなぁ。」
と笑う。
「しかしお前も変な夢ばっかり見てるな。ストレス溜めやすいんだから気をつけろよ。」
「寝る前にエクボと将来の夢の話をしたのが原因かもしれないですね。」
結婚や仕事や子供は何人とか。他愛のない雑談だった。
「それが上手いこと悪い部分だけ寄せ集まったワケか。お前そういうとこ本当に運無いよな…」
アイスの棒とか詐欺師にツボ買わされそうになったりとかカツアゲとか。5000円もするハゲた猿Tシャツとか。
「律ならきっと良い部分だけ集まった夢だったんだろうな…」
としんみりするモブ。
「諦めるなモブ。夢をコントロールすればいいんだ。」
「えっ。」
「コントロール出来るようになれば、どんな悪夢も必ず幸せな夢になるぞ!いいかモブ、夢は自分で掴み取るんだよ!」
それ意味ちがくない?と突っ込む者はただいま不在中だった。モブなんか目から鱗な顔で師匠を見ているし、やはり突っ込みは不在だった。
「そうとなったら特訓だ!」
と暇つぶしを見つけた師匠は生き生きしていた。なんだかんだでモブと遊ぶのが楽しい師匠。





・モブにカオスな夢を見させる性癖もっててすみません。
師匠がにこやかに赤ちゃんエクボ(産着)を抱っこして「ほら可愛いだろ。お前も抱いてやってくれ。」って渡してくる夢見たい。
赤ちゃんエクボって時点で修羅場だわ。


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