紅茶一杯。



共同作業とモブ
2017年2月27日 22:44

話題:二次創作文

※モブサイコ100
※本日の記念日ネタ



『冬の恋人の日』
という文字に、モブは目がとまってしまった。じーっとその言葉を見つめる。

冬の恋人。

「…雪女?」
「なにがだ?」
背後からの声にビクリとモブの体が跳ねた。
「…師匠。」
回り込んで、ソファーに座るモブの隣に腰を下ろす師匠。
「雪女ってなんだよ。怪奇特集か?」
テーブルに開いてあった雑誌を覗き込む師匠。
「いえ、今日の記念日です。『冬の恋人の日』だとか。」
「ふーん。」
明らかに興味が失せた師匠は手に持ってた湯呑みに口を付ける。飲み方が慎重だ。
「なんか、絆を深める日だそうです。」
と雑誌を読みながら答える。
「それでなんで雪女が出てきたんだよ。」
「説明をまだ読んでなかったので。『冬の恋人』って雪女かなぁって。」
そうか…とお茶を飲む師匠。
「絆を『深める』って、何するんですかね。」
雑誌を眺めながら疑問を口にするモブ。
「そりゃー、やっぱり。共同作業だろ。一番手っ取り早い深まり方は。」
「共同作業………キャンプとかですか。」
「お、おう……まぁそれもあるな。キャンプじゃなくてもいいけどな。」
なんかズレたとこ行ったな、と困惑する師匠。
「……師匠なら何したいですか?」
「ん?何を?」
「共同作業。」
ジッと師匠を見つめるモブ。
「うーん……そうだなぁ。」
湯呑みをテーブルに置き、腕を組み足を組む師匠。
「料理だな。」
遠出すんの面倒くさいし。とやる気のなさが窺える回答。
「僕は牛の乳搾りですかね。」
「お前、攻めるな…。てか乳搾りは一人作業だろ。」
「えっ だって牛を押さえたり、一緒に握ったり…あと新鮮な牛乳を一緒に飲めるじゃないですか。」
「ひとつの乳首を?搾り難いだろそれ。」
なんなの某幽霊映画でも観ちゃったの?ろくろ回すやつ。と困惑する師匠。
「僕が右で相手が左です。バケツはひとつです。」
「なんだその妙な拘り。牛押さえるのどうすんだよ。」
「あ。 じゃあ師匠……」
「やらねぇよ。現地のおっさんに頼めよ。」
なんで牛押さえに行かなきゃいけねーんだよ。と呆れる師匠。
「搾りたて飲めますよ。」
「腹壊すよ。てか俺行っても普通にお邪魔虫だろ。」
「あ……」
気付くの遅いだろ、と溜め息をつく師匠。
「じゃあお土産に僕が搾った牛乳もって帰りますね。」
「ああ、うん……待ってるわ…」
脱力感に襲われる師匠。いつか行いたい乳搾りに思いを馳せるモブ。





・結局師弟で乳搾りしに行っちゃうの希望。
思いのほか乳搾り楽しんじゃう師匠希望。


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