紅茶一杯。



手のひらに乗りたくない律
2017年3月6日 12:02

話題:二次創作文

※モブサイコ100
※本日の記念日
※師匠と律


「世界一周旅行についてきてって言ったらお前どうする?」
茂夫の代わりに相談所のバイトに来ていた律は受付で『何言ってんだこの人』な顔をして霊幻を見た。
「まぁそんな顔するなよ。雑談だよ雑談。」
「仕事してください。」
もっともなので、ぐうの音も出ない。
律は本当にトゲトゲしてるよなーとボヤキながら御祓いグラフィック作業に戻る霊幻。
ただちょっとコミュニケーションしたかっただけなのに、と少し拗ねた。
そんな拗ね拗ね霊幻をチラ見して、律も暇だったので乗ってみることにした。
「世界一周旅行の予定でもあるんですか。」
「ないよ?」
はぁ?とついメンチを切ってしまう律。
しれっと躱す霊幻。
「まず、そんなに休み取れないしな。ただ、もし世界一周旅行に行くなら誰を誘おうかなと思って。」
ますます解らなくなる律。その仮定でなぜ自分が候補に挙がったのか。
「なぜ兄さんじゃないんですか。」
「モブも誘うよ。ついでに律君もと思って。まぁダメ元で。」
ヘラヘラ笑う霊幻にイラつく。今ダメ元だって言ったか?断られると解ってて誘ったっていうのか?と、律を腹立たせる。先を読まれてたような、屈辱感。
なんだか手のひらで転がされたみたいな。律はキッと霊幻を見据える。
「おお、律よ……そんな人を殺しそうな目は止めろ…」
距離があるのに気圧される霊幻。こういう茶化し方も律は嫌いだった。
「…行きますよ。一緒に行きます。世界一周でも宇宙旅行でも、海底二万マイルでも!!アナタの手のひらに乗るもんか!」
ビシッと霊幻を指差して宣言する律。
「お、おう。」
言ってやった!と上に立った気分で満足気だったが、最終的に手のひらに乗って自分から転がったのでは、と気付いたのは帰宅して寝る頃だった。

後日、なにがどうねじ曲がったのか霊幻に
「他は無理だが二万マイルぐらいなら、お前の夢叶えてやれるぞ。」
と某ランドの海へ誘われ、項垂れる律。





・某ランドの海にデートしに行って欲しいです。師匠にほらほらアレだぞって地図持ってアトラクションある方指さされて不本意で不機嫌なんだけど乗ったら結構楽しんじゃった律とか良い…。海底具合にちょっとテンション上がる律とか居たら可愛い。(小さい子向けだと侮りながら)


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モブサイコ100




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