人を(本当に)信じることが
できなかったころ


家族にも、
弱い自分を見せられる友達も
いなかった頃


僕は、夢の住人だけが
好きだった


夢の住人…それは
今は小説に出てくる人達


最初に会ったのはラルクさん
紅髪の彼


僕より大きなからだだったから
ぎゅーて抱き締めてくれた

全身で感じる
ぬくもりが大好きで
よく泣いていた僕を
そっと見守ってくれた


ほかにも、たくさんの人に会った


その中でも、
一番会っていた子がいた

ユキ…と僕は呼んでいた
銀髪で碧眼
僕よりも幼く小さい身体
今でも、時々あっている


子供は苦手なはずなのに
ユキのことは大好き


彼も、彼で
苦の体験をしていた

それでも、失われていない
健気さと、純粋さが好きだった


抱き締めれば
包み込めてしまうほど
小さく細い身体

だけど、温かくて
優しい空気


僕は、ユキに
見よう見まねの『愛情』をあげた


どうしたらいいか
わからなかったから

好きだけど
どう現したらいいのか


そんな不器用な僕に向ける
ユキの笑顔がすきだった




夢は、願望の現れ
と言うのもあるらしい




僕は、信じられる誰かを求め
愛し、
愛されたかったのかもしれない