※ユーリが変態です。
※フレンもすぐに変態の仲間入りします。
※ユリフレ→フレユリな流れです。
※写真は、凍りイチゴに練乳をかけたものです。
(先日大学メンバーで飲んだ時に出たデザートです(笑)
*********
コンコンコン。
規則正しい音にユーリはドアに視線を向けた。
自身は、というとベッドに寝転び
誘われるまま眠りにつくか、つかないかと
ぼんやり時を過ごしていた。
体を起こし、ドアへと向かう。
狭い知り尽くした己の部屋。ドアへは数歩の距離。
ふと相手がだれかを考える。
夕飯時を過ぎて、辺りは寝静まり、遠くで
飲み屋の騒がしい声が聞えるか聞えないかの時間。
こんな夜に来る相手を
ユーリは一人しか想像できなかった。
すると、その想像を肯定するかのように
ドアの向こうから声が聞えた。
「ユーリ、僕だ。」
ユーリは内心やっぱりなと呟きながら
ドアを開けた。
「どうしたんだ?フレン。こんな時間に。」
そこには想像していた金髪の幼馴染、兼
恋人の姿があった。
お互い同性だが、『そういう付き合い』になって
もう2年は経っただろうか。
だから、ユーリにとって
どんな理由であれ、嬉しい来客に変わりなかった。
「休暇をもらったんだ。1日だけど。」
そう言って、微笑む男 フレンは
どこぞの国の王子そのもので、うっかりその輝きに
圧倒されそうになりながらユーリは何食わぬ顔で
笑みを浮かべた。
「そっか。ま、入れよ。」
「ああ、ありがとう。」
恋人を迎え入れ、定位置ともいえるベッドに腰掛けると
ユーリはフレンを見た。
フレンはというと、椅子代わりの木箱の上に腰掛けたところだった。
その木箱は、フレンが持ち込んだものだ。
2人でベッドに座って話をすると
どうも雰囲気というか、空気が、いけない方向へ行ってしまうためだ。
若さゆえ、それも有りなのだろうが、
出会うたびにそれでは、体が持たないと判断した結果だった。
ゆえに、木箱の上はフレンの定位置というのが最近だ。
まぁ、それにお互い納得しつつ、時にささやかな不満を感じる時がお互いあったりするのだが。
そんな木箱の話は置いておいて、
ユーリの正面に座る形でフレンは手にしていた紙袋の中身を取り出し始めた。
「土産か?」
「ああ、いいものが手に入ったんだ。」
そう言って、フレンが取りだしたのは
手のひらサイズのチューブだった。
牛の絵が描かれたパッケージのそれに、ユーリは笑った。
「練乳、ってお前またエロいもん持ってきたな。」
「……君は、どうしてまともに物事を受け入れないんだ。」
「だって、エロいもん。」
ユーリの言葉にフレンは深いため息をついた。
「別の街でアイテムの補充をしていて見つけたんだ。
小さい頃、君がすごく気に入ってたのを思い出してね。」
フレンは苦笑しながら再びあきれた。
「純粋に懐かしんで喜んでくれるという僕の期待を君はどうして……」
「ああ、悪かった、悪かったって。」
帝都ザーフィアスおよび下町には、特殊な食材がなかったりする。
昔、旅から戻った下町の青年がお土産にと買ってきたのが練乳だった。
ちょうど真夏だったこともあり、フレンとユーリ、下町の子供達に
練乳のカキ氷がふるまわれた。
甘い物がなかなか手に入らない下町で、それはそれは
思い出深いものだった。
特にユーリは甘い物が大好きだから。
純粋なフレンの気持ちは、ユーリの一言で台無しになったのだった。
「冬にカキ氷はできないから、イチゴも用意したのに。
君は……。」
そう言って、続けて紙袋から出てきたのは
小さなカゴ皿に赤々と大きな粒をしたイチゴたち。
収穫時期でなければ、高額なそれにはめったと手が出せない。
ユーリは思わず、『おお』と目を丸くした。
めずらしさに、思わずユーリの手が出たが
フレンがあっさりとイチゴを遠ざける。
「ユーリ、まだ話は終わってない。」
「じゃ、それ食いながら話ししようぜ?」
意地悪く笑うユーリにフレンはムッと眉間にシワを寄せる。
「ユーリ。」
低めの声で呼ぶも、ユーリはニヤニヤとフレンを見つめ返すばかりで
反省の色はない。
フレンは再びため息をついた。
いつもユーリはこうなのだ。
口で彼には勝てない。というか、仕方がないと言うべきか。
フレンは黙り込んで視線を落とした。
膝の上にあるイチゴは赤々と艶めいている。
どうしてうまくいかないのか。
ただ、普通にイチゴを一緒に食べるだけなのに。
そこまでになって、ユーリはやっと状況を理解した。
『また、やってしまった。』
と内心で零しても、もう遅い。
行くところまで関係が行ってしまってから、お互いさらに
素直になったというか、特にユーリは
フレンの苦手とする『そういう』話をするようになった。
真面目なヤツほど、そういう話が好きで、
でも真っ赤になって否定しては、
羞恥にわたわたとしている姿はおもしろく、
愛おしいものがあるからだ。
フレンも一応男でそういう話題についていけなくもないが
露骨な表現はやはり遠ざけがちで、
そういう雰囲気でなければ、なかなかその話題には乗らない。
けども、ユーリとそういう関係になってからは
ある程度許容範囲も広がってはいたのだが、
さすがに、日常とそれの区別がつかないのは
気に障ったのだろう。
「あー……フレン。…………悪かったからさ、俺準備するから。」
立ち上がりフレンの顔を下から覗き込みながらユーリが弱々しく声をかける。
フレンは視線を合わせようとはしない。
共に騎士となり、そして、自分が辞めたのは半年前。
自分よりも長く騎士として身を置いているはずなのに。
幼い頃の記憶を辿ってもこんな調子のフレンは覚えがない。
そう、付き合うようになってから判明した
フレンだった。
ユーリは小さく愛おしく微笑むと
フレンの頭をよしよしと撫でた。
「俺のために買ってきてくれたんだろ?
一緒に食おうぜ。な?」
その言葉にフレンは 視線を逸らしたまま
ユーリに向けてイチゴのカゴ皿を差し出した。
「よし、まってろ。洗ってヘタ取るから。」
ユーリはそれを受け取り気合を入れて立ち上がる。
「別に、ヘタまで……」
「食べやすいだろ?その方が。」
狭い部屋、台所はすぐ傍だ。
台所に立つユーリの背に声をかけるも、
やると言ったら聞かない恋人は、自分を置いて
もうイチゴとにらめっこだ。
否、それがユーリ流の気遣いだということを
フレンは知っていた。
心にもない甘い言葉をユーリは言わない。
ただ、謝る時には謝って、
してやれることはしてやると言った態度。
本当は謝る気も許しを得る気もないのではないかと
思えるが、本当は困りきっているのだ。
イチゴを食べようとなった時にまだ
自分が拗ねていたら、ユーリはきっと
自分の機嫌が直るまでイチゴには手を出さないし、
見向きもせず、自分をかまってくれるだろう。
証拠に。
面倒くさがりのユーリがちまちまとイチゴのヘタを取るなんて
おかしな行動じゃないか。
最善の気を利かせているつもりなんだ。
それに。
「ヘタ取ると美味しくなくなるんじゃないか?」
フレンはある確信をもって言葉をかけた。
「練乳かけて美味くするんだろ?
……いや、取るなって言うならやめるぞ?」
ユーリはフレンの言葉に一瞬考えて
フレンの意に沿おうとした。
ユーリらしくない発言だ。
とフレンは内心で笑いながら
心が満たされるのを感じた。
自分の気持ちを最優先にしようとする言葉が返ってくると
確信していたフレンはユーリの言葉に満足していた。
同時に、さっきまで拗ねていた自分はどこへやら。
「そうだね。君がやりやすい方でいいよ。」
声色が明るくなったフレンに
ユーリは振り返り様子を伺った。
フレンは小さく笑った。
それを確認して、安心したようにユーリが笑った。
「じゃ、フレンの分だけな。8個だから4つずつな。」
「君のために買ってきたのに。」
「半分個だろ?」
「そうだね。」
穏やかな時間が流れる。
昔から変わらない空気。
そして、昔よりも甘さが増した空気。
互いにそれを感じていた。
しばらくすると、
皿にゴロゴロと洗ったイチゴを乗せ
ユーリは今度は床に座った。
それを見たフレンは、すぐさま自分も床に座り
ユーリの隣に座った。
「じゃ、食おうぜ。」
見事に、ヘタがあるものとないものが並ぶ皿に
フレンは小さく笑いながら「ああ」と返事をすると
練乳のチューブの蓋をあけた。
「適当にかけていいかい?」
「ああ、足りなかったら足せばいいしな。」
とろりとした練乳が赤々としたイチゴに降りかかり
赤と白のしま模様が出来上がる。
「美味そう。いただきます。」
「召し上がれ。」
フレンのはにかんだような声を聞きながら
ひょい、と一粒摘み、ユーリは嬉しそうに口にイチゴを運んだ。
「ん、あまぇ。」
「冷えてないけど、美味しいかい?」
そう言ってフレンもイチゴを摘み口に運ぶ。
もちろん、ユーリが気を利かせたヘタなしのイチゴを。
「ん、イチゴ自体はそんなに甘くなかったね。」
「だから、練乳かけるんだろ?美味いって。」
「そっか、ならよかった。」
もぐもぐと、あっという間にイチゴは2人の胃袋に納まる。
「もう少し買ってくればよかったな。」
そう零すフレンにユーリは笑った。
「十分だって。デザートってこんなもんだ。」
「ユーリは大量の方がいいんじゃないか?」
「大人一人で大量に甘いもんって、ガキんチョに笑われるだろ。」
「はは、そうだね。」
ガキんチョ、とはもちろん下町の子供達のことで
ユーリは暇を持て余すと有り合わせでデザートを振舞ったりしている。
量こそ少ないが、めったとない甘い味に子供達は喜んで受けれる。
が、男であるユーリの手からこんなにも美味しく、しかも
甘いものが生まれてくるなんて、と甘党をからかわれたりしているようだ。
ふと、フレンは右手がべたべたとしている事に気づき
立ち上がった。
「さすがに手で食べたらこうなってしまうな。」
ユーリはというと、指についた練乳をペロペロと
親指、人差し指と舐めていたが
自身の唾液で逆にべた付いた指を見て『俺も洗う』と苦笑した。
手を洗い、2人は再び定位置に座った。
「これ、俺にくれんの?」
練乳のチューブを手にベッドに座ったユーリは
フレンを見た。
「ああ。カキ氷やイチゴ以外にも、ホットケーキとか
コーヒーとか、いろいろ使えるみたいだから。
冬の今なら、保存もしやすいだろうし。」
開封後はなるべく温度の低いところで保存。
だが、下町にそんな保存が可能な魔導器はない。
フレンの言葉に、パッケージの裏面に書いてある
使用方法に目を走らせ、ユーリは感心した。
「ホントだな。『ぬって、かけて、いれる』練乳って……。」
※ユーリ・ローウェルが見た練乳のパッケージ裏面。
ぬって:パン、ふかしたサツマイモ、ホットケーキ
かけて:カキ氷、コーヒーゼリー、フルーツ
いれて:コーヒー、紅茶などの飲み物に
練乳の使い方いろいろ☆楽しく美味しくお召し上がりください
瞬間、年頃の男2人の脳裏に
その三つの単語だけが響いた。
『ぬって、かけて、いれて』
分かりやすくユーリ・ローウェルの脳みそを展開すると
『(フレンに)塗って、(フレンに)かけて、(フレンに)挿れて』
の三拍子に早代わりしたのだった。
2人の間に何とも言えない空気が漂う。
普段生活していても、この単語3つが並ぶことはあまりない。
ゆえに、ユーリの低い声で紡がれたそれは
なんとも言えないエロスを無意識と漂わせたのだった。
フレンはゆっくりと立ち上がった。
「……ユーリ……。」
ゴゴゴゴゴ、と音を立てているかのようなオーラを纏ったフレンに
ユーリは思わず叫ぶ。
「違う!!わざとじゃない!!俺は本当にパッケージを読んだだけだって!!」
「君は……」
「だーっ!!話し聞けって」
ユーリの目の前に立つとフレンはユーリの手にある
練乳のチューブを取り上げようとそれを掴んだ。
「……君にそれを渡すとよからぬことが起きそうだから、返してもらう。」
「誤解だ!!つーか、今更取り返すな!明日からの俺の楽しみを奪うか、お前!!」
誤解が生まれる直前まで、ユーリの頭には
しばらく、甘いトーストが毎朝食べられる幸せを予想していたのだ。
それを説明して、取り上げられることだけは避けよう
そんな瞬間だった。
ユーリは力任せにぐいっと、チューブをひっぱってしまい、
瞬間、チューブのキャップを握る形となったフレンの手によって
練乳のチューブは再び開封され、
そして、勢いよく握っていたユーリの手によって
その中身を見事にぶちまける結果になったのだった。
ほぼ満タンに入っていた練乳は、見事に
フレンの顔、ユーリの胸の上、および服の上に落ちた。
飛び散り方からして、シーツも汚れているだろう。
とりあえず、2人は、
呆然とその飛び散った液体に驚いていた。
勢いよく音を立てて飛び出してきた液体
もとい、練乳。
甘い匂いが二人の鼻を刺激する。
そうしてようやく、意識を取り戻したユーリは
とりあえず、フレンの手からキャップを受け取り
まだ中身が残っているチューブに蓋をして、それを
机の上に放り投げた。
フレンはというと、ぼんやりと立ち尽くして
顔についた練乳を手で撫でていた。
そして、ハッとユーリを見下ろすなり意識を取り戻した。
「ご、ごめん。こんな汚すようなつもりじゃなかったんだ。」
フレンはとりあえず汚れたユーリの服やシーツを見てオロオロと謝罪した。
「洗えばすぐに落ちるとは思うけど、お湯の方がいいかもしれない。
このままだと固まって、こびりついてしま……」
黙り込んでいるユーリに視線を向けて、
ようやくフレンは気が付いた。
自分を見るユーリの目が変わっている事に。
フレンは思わず息を飲む。
まっすぐに自分を見るユーリの目は情欲を匂わせていた。
「……エロいな。」
無音のなか、ユーリの呟きは酷く響いた。
しかも、どこか妖しげな雰囲気を帯びたその声に
フレンはハッと意識を取り戻した。
「ユーリ、あっ」
ぐいと、腕をひかれフレンはユーリの上にうつぶせた。
どうにか腕で体をささえ、全体重をユーリにぶつけることは
なかったけれど、逃げられないことに変わりはなかった。
「……とろとろ、だな。」
フレンの腕を掴んでいた手で、ユーリがそろりと
練乳のかかったフレンの頬を撫でる。
その一方で、足をからめ、立ち上がれないように
逃げられないようにフレンを拘束する。
「糸引くし、エロいな。」
「ユーリっ……」
自分の頬についた練乳で糸を引いて遊んでいるユーリは
酷く色っぽくかつ、獲物を見定める獣のようで
フレンの背にゾクゾクとしたものが走った。
思わずフレンが視線を逸らした瞬間
ぺろりと頬を熱がなぞった。
生々しい感触に想像できるものは一つしかなかった。
「っつ!!///」
「苦くないから、いいかもな。」
そう言って、ゆっくりと、ぴちゃり、ぴちゃりと
下から上へとフレンの頬をユーリの舌がなぞった。
猫が毛づくろいをするそれと似ているが
明きからに意味合いは違っていた。
「っ、ユーリ、ぁっ///」
「甘めぇ……舌がピリピリする。」
練乳、牛乳と砂糖でできたそれとはいえ、
砂糖の塊と言ってもいいそれは、直接舐めていると喉が渇くほどだ。
それでもユーリは、舐めることをやめなかった。
ほぼ、綺麗に舐め取ると
こんどは自分の手についていた練乳を見せ付けるように舐め取っていった。
その舌使いといい、音といい、ユーリの表情といい、
フレンは脳みそがぐらぐらとして、心臓が今にも爆発しそうな自分を感じた。
「思うんだけどさ。」
指を舐め終えたユーリは意地悪く笑いながらフレンに顔を寄せた。
「俺、一言もエロいこと考えてなかったのに
こんなことになったのって、お前が原因だよな?」
コツンと互いの額がぶつかる。
ユーリの両手がフレンの頬を包む。
フレンは視線を逸らすことができずユーリを見ていた。
「『……君にそれを渡すとよからぬことが起きそうだから』って
お前、エロいこと考えすぎだろ。」
たった三つの単語。それだけで。
フレンの頬がカッと赤く染まり熱を放つ。
それを見て笑みを深めながらユーリは続けた。
「ザーメンに似てるよな。くっちゃぐちゃの
ねっちゃねちゃに……な?フレン。」
耳元に唇を寄せられ、熱い吐息を感じフレンはきゅっと目を瞑った。
フレンの緊張具合からそれを感じ取りながら、ぼそり、とユーリは呟いた。
「当たってんだけど?」
瞬間、絡んでいた足が動き出し
丁度フレンの足の間、股間をユーリの太ももが刺激し始めた。
「ぁあっ///ユーリっ///」
「結構固くなってんじゃないか?」
ズリズリと布が擦れ、フレンの雄を刺激した。
もどかしいような、それでいて心地よいような
その刺激にフレンは熱い吐息を漏らしながら身悶えた。
「電機アンマしてやろうか?」
そう言ってユーリが笑う。
その声、表情は心底楽しそうだ。
フレンはブンブンと首を左右に振ってどうにか
逃げようとするも遠慮なしに擦りつけられる太ももに
思うように動ける態勢ではないことも重なり
身動きが取れないでいた。
「はっ、///…くぅ…」
「熱いな。な、俺も熱いの、知ってたろ?」
フレンも薄々は感じていた。
ユーリが頬を舐める間、お互いの間で
主張し始めたそれの存在を。
気づかないフリをしていた。
あまりにも羞恥がこみ上げ過ぎていて。
ズ、ズ、ズ、ズ、と速さを増したそれに
フレンは思わず腰を引いた。
それでも思うように太ももとの距離はひらかない。
「ァッ……///」
「やらしーな。……服着たままイきそうになってんのか?」
「違っ、ふっ…、ぁ……!」
気が付けば、ユーリも呼吸が荒くなっていた。
色っぽいとも思える熱い吐息が何度も何度もフレンの頬を
首をなぞり、互いに煽られていることを示していた。
「悔しそうだな……何が不満なんだ?」
喉で笑われ、フレンはキッとユーリを睨む。
一方的に翻弄されている。
しかも足だけで。
それは、男として屈辱だった。
フレンはユーリの首筋に顔を埋めた。
そして、鎖骨をすべり
練乳の飛び散った胸へと顔を埋めた。
それを感じたユーリはゆっくりと足の動きを緩めた。
ユーリの狙いはそれだった。
フレンをセックスに持ち込むこと。
どっちが挿れるとか、主導権だとかはどうでもよく
いつも違う環境でセックスがしたくなったのだ。
フレンはペロペロとユーリの胸を練乳を舐めながら
完全にベッドに膝をついてユーリの開いている服を
さらに広げ胸を露にした。
足の上に乗られたことで、思うように足を動かせなくなったユーリは
少し残念に思ったが、競争心を情欲を煽られた
蒼い瞳を見て満足はしていた。
「なんだよ、嫌なんじゃなかったのか?」
本当はそんな言葉は必要なかった。
今のフレンは主導権を取り戻そうと躍起になっていて
体ももうその気になっているのだから。
ただの、念押しだ。
フレンを完全に流れに乗せるための。
フレンはゆっくりと顔を上げて、
頬についた練乳を手で拭いながら
意地悪く笑った。
「……君の策に乗ってあげるよ。」
「!!」
ユーリは一瞬目を丸くしたものの、満足気に笑った。
『読んでやがった。ったく。』
ユーリは息をつきながらフレンの首に両腕を回した。
「んじゃ、手始めに練乳プレイと洒落込みますか。」
ユーリの言葉にフレンは苦笑しながら
再びユーリの胸に顔を埋めた。
ザリザリと音がするのは、
練乳の砂糖のせいだと知っていた。
それは互いに妙な感覚を生んでいることも。
ざらつく感触は、舌の上で肌の上で
快感を求めて彷徨うには十分で
2人は夢中になって舐めあっていた。
最初はフレンだけが舐めていたが、
フレンの手や腕にもこびりついていたのを
ユーリが発見し、指や手のひらを舐めたりしゃぶったりしていた。
「ん、……ユーリ、音、立てすぎ。」
「好きだろ?エロいよな?」
ユーリに片手を預けていたフレンが苦笑する。
「全部脱ごうか。もうそろそろ。」
「脱がしてくれねぇの?」
「可愛い子ぶらないでくれないか。そんな気ないくせに。」
「はは、バレたか。」
互いに上半身をほぼ露にした格好だった。
フレンは体を起こし立ち上がると
恥じらいもなく、シャツを脱ぎ捨て
ベルトを外し、下着をズボンごとおろした。
その光景を眺めていたユーリは、
その辺りは男同士で照れはないのかと
今更ながら思ったりしていた。
いつもは、自分がフレンを脱がすことが多いか、
ベッドの中でいつの間にか裸になっているか、
服を着たままだったりと、
まぁ、こうも露骨に目の前で全裸になるなんて
ことはなかった。
見事に雄の部分だけ肌の色の違いを主張して
その昂り具合もついでに主張していたが、
ユーリにはフレンのバランスのとれた
肉付きにも目が奪われていた。
「ユーリ、とりあえずその全裸で胡坐はやめてくれないか。」
「なんだよ。M字がいいのか?」
「馬鹿。」
フレンを眺めながら脱いでた、
といってもズボンと下着を脱ぐだけだったユーリは
既に準備万端でベッドに胡坐をかいていた。
ケロっと意地悪くなってみたりするが、
中心はやっぱり雄々しく猛っている。
そのギャップにフレンは苦笑していた。
フレンが横に座るのを見るなり、
ユーリは待ってましたとばかりにフレンの上に跨った。
そして、いつの間に手にしていたのか
放り投げたはずの練乳のチューブの蓋をとり
手のひらに楽しそうに広げた。
「フレン、そのまま横んなれ。」
「僕が先かい……?」
「どっちでもいい。とりあえずだ。」
何をそんなに嬉々としているのか
と思いながらもフレンはベッドに横になった。
「……ちゃんと枕頭にしろ、おら。」
少しばかり体を浮かし、フレンが動けるようにと
ユーリが動く。
それに『?』となりながらもフレンは言うとおりに
枕に頭を預けて横になった。
「んじゃ、エロいことするか。」
「十分エロい気がするなぁ……。」
男2人が全裸でベッドにいるのだ。
これをエロいといわずに何と言えというのか。
フレンはユーリを見上げていた。
ユーリはと言うと、手の熱で少しとろみをました
練乳をもちろんフレンにたらす……
かと思えば、自身の雄にたらし、
さらにフレンの雄にも落ちていくように
とろとろと、白い液体をたらして言った。
「ユーリ…、んっ……。」
「ザラザラして、甘くて、最高だろ?」
見事にトッピングされたそれを見せ付けながらユーリが笑う。
そしてフレンは一つの結論に思い至る。
「シックスナイン……?」
「そ。甘いシックスナイン。」
「……それが言いたいだけじゃないのか……。」
ユーリがあまりにも楽しそうにその単語を口にするものだから
フレンは子供が冗談で口にしたがるそれのように感じた。
「苦いより甘い方がいいだろ。いや、するのはいいけど
練乳プレイの醍醐味っつーか……。」
だれがその練乳プレイの醍醐味をユーリに入れ知恵したのか
それとも思いつきなのか、いや、明らかに後者だろうと
フレンは思いながら
ユーリの雄を凝視していた。
その視線に気づいたユーリはにやりと笑った。
「……美味そうだろ?」
「……ああ。……でも僕は練乳がなくても美味しそうに見えるよ。」
「……変態。」
どこか嬉しそうに呟きながら
ユーリはフレンの頭を跨ぐように尻をむけ
自身はフレンの雄に顔を近づけて体をうつ伏せた。
『いただきます』
思わず声が重なり、2人は笑いながら互いのそれに
しゃぶりついた。
まずはやさしく、それを舐めとる。
ザリザリとした感触は激しくすると敏感なそこに
痛みを与えてしまいそうで。
恐る恐ると言った感じだった。
だが、熱を持ったそこはあっという間にその
ざらつきを失い、むしろ潤滑油となりつつあった。
「あっ、……ん、おまえ、本当、好きだなっ…!!」
まだ舌先でフレンのものを舐めていたユーリに
フレンの口によって自身のそれが銜えられる感覚が走る。
じゅぷ、じゅぷ、と音を立ててしゃぶり、舌を使って撫で回し
唇であむあむと、それは愛おしそうに味わうフレンがそこにいた。
「好き、さ。君、だから……ん……」
快感に流され始めているのか、フレンの声はどこか儚く
恍惚に満ちていた。
『いや、お前フェラ自体結構好きだろ。』
過去何度しゃぶられ、イかされたかを思い出しユーリは苦笑した。
フレンのしたいようにさせるのは不快ではなく、
むしろ好きにさせてやりたいとユーリは思っている。
頬の内側の肉、上あごのざらついた部分まで
器用に使ってくるフレン。
どこでそんなことを覚えたのかとユーリは不思議に思う。
たぶん、独学、というより、持ち前の器用さだろうが。
ユーリは一度雄から口を離し、唾液を口内でかきあつめると
それをとろとろとフレンの雄にかけた。
そしてそのまま自身の口へその雄を受け入れた。
「んんっ、……ふ、……」
フレンの息がぐぐもる。
ユーリはそれを感じながら口内を犯す高熱に目を細めた。
『俺のをするだけで、こんなに出来上がって。』
可愛いやつめ、と思ったが
フレンも同じ事を実は思っていたりする。
『ユーリ、触れてなかったのに最初から大きい。……可愛い。』
と頬張った時点での感想など今更かもしれない。
無我夢中で互いのものを愛撫し、いつの間にやら
甘さよりも独自の匂いと苦味が口内を占める頃、
ユーリは、局部に指の感触を感じた。
見ると、フレンは口を離しユーリの出来上がりきった雄に指を這わせているところだった。
「おまっ・・・っつ・・・!」
そろり、と羽根のようにやさしく撫でられ、
思わずユーリは腰を揺らめかせた。
熱を放つ敏感なそこは些細な刺激でも、もう限界を訴えそうなほどだった。
「ユーリ、綺麗……。」
「あのな、男のブツ見て言う台詞か?…ん、……は……。」
「浮きだってる。」
隆起を辿るようにフレンの指が走る。
それだけでユーリはゾクゾクゾクと腰に快感が走るのを感じた。
「はぁっ、フレン……最後まで、やれよっ……!」
「君の希望を聞こうと思って。中がいい?口がいい?」
フレンの言う中とは、もちろんフレンの中で
まったく解していないそこに挿れることはない。
イコール、解すまでに時間がかかる。
切羽詰っているユーリにその時間は拷問に思えた。
「口、……待てねぇっ…くっ、アっ!!」
再びフレンの口内へと受け入れられたユーリの雄は
双球を指でもまれ、唇で全体をなぞられ
喉の奥で先端をとさまざまに刺激された。
思わずユーリは腰を振り悶えた、
「あっ、ぁっ!!フレン、くっ、……でる……ぁっ!!」
力強く吸い上げられ、張り詰めた肉が
ビリビリと刺激を受け入れる。
瞬間、燻った熱が勢いよく射精された。
声にならない声とともに息をもらし
ユーリはその開放感と絶頂感に浸った。
痙攣し、なおもちびちびと精をこぼす雄を
フレンの唇が愛おしそうにしゃぶっては舐めて
愛撫してくる。
その心地よさは何ともいえず、ユーリは腰だけをあげたまま
上半身は完全にフレンの足の上にうつ伏せる形となった。
フレンはというと、
自分の愛撫によって、達してこんなにピクピクと震えている
ユーリの雄に心底愛しさを感じていた。
フレンは、力の抜けたユーリの体の下から自分の体を抜いて
丁度ユーリの後に腰を下ろした。
いうなれば、バックの態勢に近い。
それをぼんやりと感じていたユーリは呟いた。
「次は挿れるからな……。」
「楽しみにしてるよ。」
慣れないプレイで、脱力してるユーリにフレンはやさしく声をかけると
口の中にかすかにのこしていたユーリの精子と自分の唾液を口内で混ぜ合わせながら
ユーリの尻をさらに割り開き窄まりを眺めた。
そして、手のひらに混ぜ合わせたそれを零し
窄まりに塗りつけながら、ユーリの腰をさらに高くもう片方の手で抱いた。
「……ユーリは、綺麗だ。」
「変態。」
瞬間、ぷつり、と挿入された指にユーリはピクリと震えた。
そして、覚えのある感覚がすぐに訪れると
ほっと力を抜き、指がさまようままにそれを受け入れた。
「柔らかい……。練乳プレイ、興奮した?」
「うるせー……。」
「ユーリは、本当に感じやすいからね。可愛いよ。」
「お前もだ。くそ、覚えてろ。。。」
2人は、お互いに抱き合う。
世に言う、受け入れる側が共に入れ替わる。
フレンはもちろん、ユーリも、『抱く側』になったことがある。
ユーリの場合、いやらしい行動すべてに反応するほど
敏感なものがあり、それがたとえ自身が招いた音や言葉であっても
快感に繋がったりする。本人はそれを興奮とも思っていて
嫌悪はしていないが、さすがに他人に直接それを
『感じやすい』だの『可愛い』だの言われると悔しいものがあるらしい。
逆にフレンは、最初から最後まで丹念に丁寧に愛せば
愛するほど体を開く、まるで女のような部分がある。
後だけでイけてしまうほどに。
ユーリからそれば、それの方が感じやすいというか
可愛いというか、エロいらしい。
二本目の指が入る。
押し広げられる感触が心地よくなったのはいつだったのか。
苦しさとともに、その指がありえないそこを
丹念に愛撫して、撫で上げて
受け入れられるそことして作り変えられていく
否、受け入れたいとさえ、思えさせる。
熱く熱を増すのが自分で分かり、
ユーリは思わず自分の雄に手をのばした。
すると
腰をささえていたフレンの手がユーリの手と重なり
雄を刺激し始めた。
「あっ、ぁっ!ふれん、ふれっ……ふっ……!」
けど、あと少し
あと少し奥に来ない。
もどかしさが押し寄せてくる。
「奥、あっ、こい、って……ふっぁあっ!!」
「……挿れる?」
切羽詰ったフレンの声がユーリに問う。
確信犯とも思える質問にユーリはやけになって答えた。
「挿れろっ!」
その返答にフレンが笑うのを聞きながら
ユーリは羞恥に硬く目を瞑った。
体は火照りすぎて感覚がおかしい。
もしかしたら、脳みそも茹で上がっているかもしれない。
そんなことを思いながらユーリは
敏感になったそこから指が退いて、フレン自身が
挿入される瞬間を感覚だけで辿っていた。
「ユーリ……!」
甘く、どこか切なげなフレンの声に呼ばれた瞬間
それとは間逆の熱く確かな存在感をもったそれが
ユーリを満たしていくのを感じた。
新たな熱さに侵食、……犯される感覚。
快感と共に内臓を押し上げられる息苦しさに
ユーリは固くシーツを握った。
固く太さのあるフレンの雄は、ゆっくりと押し進み
完全に没すると
ユーリの背で、フレンが体で息をしているのを感じた。
ユーリはゆっくりと目を開き
背後を伺い見た。
とろんとした、蒼い瞳と視線が合う。
「…………。」
言葉はなく、ただ、引き合うように唇が互いに寄せられた。
触れるだけのそれに、ユーリが笑う。
「そういや、今日1回目だな。」
「そうだね……やっぱり、正面にしよう。」
そう言ってフレンはユーリの体をうつ伏せから
仰向けにした。
ユーリはごろりとベッドに背を預け
改めてフレンを見上げた。
「キス、いっぱいしながら…ね?」
「……好きにしろよ。」
おりてくる唇を感じながらユーリが意地悪く呟く。
フレンは、ユーリの両足を開き体を寄せバランスを取りながら微笑んだ。
唇が重なると、ユーリの腕がフレンの背を抱いた。
それを合図にフレンは律動を開始した。
体を寄せ合っているため、フレンの腹にユーリの雄が擦れている。
それをも快感なのか、ユーリの顔が一気に快楽に歪む
「ああっ、ふれんっ……くぁっ!!」
扇情的過ぎるユーリの表情に思わずフレンの腰つきに力が入る。
それによって、ユーリはさらに乱れていった。
ぎりぎりと、ベッドは酷く軋み
卑猥すぎる水音と体がぶつかり合う音は
最高潮のシンフォニーを奏でて2人を快楽へと染めていく
熱い体、溶けていく、それでも
互いの体だと認識はできて、触れると安心さえ抱くような
けども、与えられる激情は忙しいまま
ユーリはフレンの背にしがみつく形で
フレンはユーリを抱きしめる形で、
お互いがお互いに求めていた。
むせ返るような熱さ。
吐息なのか、汗なのか、むしろその両方。
そして、繋がっているそこも
高熱になっていた。
「はっ、はぁっ、ふれ……そこっ、いゃぁっあっ!、あっ!」
「ユーリ、ユーリ………。」
零れる嬌声のなんと淫らで、だらしないことか。
とユーリは思う。
けども、そんな自分の声にどんどんと
余裕をなくして、溺れているフレンを見ると
お互いにか、と頭の片隅で思ったりする。
他でもない自分がそれを望んでいる
今、この瞬間だけでも。
それは偽れない事実だ。
それは、相手がフレンだからだとユーリは納得する。
触れ合う唇が熱く、はれぼったい感覚を教える。
けれども生き物のように絡まりあう舌先は
なんとも心地よくて、
ついでに結合部分の快楽も上乗せさせて
浮かんでいるような感覚になってくる。
けれども確実に体は
貫かれ、確実な衝撃と快感をユーリに与えていた。
もちろん、フレンにも。
「ぁ…!ゆーり、……はぁ、……、あっ……!!」
「ひっ、!ぁ、あ、ア、!!ああっ!!」
小刻みに腰を揺さぶられ、
最奥を抉られ抉られ抉られ、
頭がおかしくなる瞬間、
一際強くフレンの腰がユーリへと叩きつけられた。
「くっ、ァ、あー……!!」
「ぁっ!くぅっ!!!!」
勢いよくユーリの中でフレンの雄がはじけた。
どくどくどくと広がり
液体独自の熱にユーリは絶頂の上のさらなる震えに襲われた
ぴくん、ぴくんと体の中で存在を主張するように
震えるフレンと、その真上で擦られ絶頂を迎えた
自身の雄が同じように射精してぴくん、ぴくんと震えていた。
同時にイったのかと
ぼんやりとした頭でユーリは思った。
しばらくすると、脱力したフレンの体が重なった。
重くはあったが、別にいつものことなので
ユーリは気に止めなかった。
そっと背をすりすりと撫でてやれば
フレンは満足そうに体を丸める子猫のように顔を寄せて微笑んだ。
それを見て、ユーリは
安堵の息を着くと共に
そっと笑みを返した。
何をどうすれば練乳プレイからこうなってしまったのかと
後日ユーリが不満を漏らすのはまた別の話。
覚えてろよ……、フレン。
******
はい、朝まで何してるんだ自分!!(笑)
ゲーム前の、フレユリ(ユリフレ)設定で
勢いに任せて書きました。
きっと誤字脱字多いですが!!
書ききれてよかった!とだけ!!(笑)
とりあえず、お休みなさい(苦笑)