話題:二次創作文
そのまま消えて行くんじゃないかしら。あの人は、あの人は何も言わずに行ってしまうんじゃないかしら?
追記へ続きます。
バカみたいに笑って、バカみたいな事ばかりして、バカな事しか言わない。
そんなバカなのに人の根深くに入ってくる。こっちが気を許しても、一線引いた先までしか来てくれない。後一歩、その一歩を踏み出してくれたら、私も行けるのに。
私が気を許しているのに、ふざけた話だわ。アナタが足を入れるから、私が腕を拡げるのに。
アナタは決して腕の中に収まってはくるない。
「ごめんなさい」
あの言葉をアナタはどう思ったのかしら?
迷惑をかけた事、心配をかけた事、バカな真似をした事について謝ったと思ってるんでしょうね。
違うのよ。本当はもっとくだらない事に謝ったの。
勘違いしてごめんなさい。
アナタがもしかしたら抱き締めてくれるんじゃないか、もしかしたら怒鳴ってくれるんじゃないか、もしかしたら叩いてくれるんじゃないか。
本当にくだらない事を考えてたの。ごめんなさい。
アナタは一人に留まる人でも、一つの場所に留まる人でも無いのを忘れていたのよ。
だから忘れ無い為に、いつかの来るべき話をいつも考えておくことに、いつも頭の片隅に置いておくことにしたの。
そのまま消えて行くんじゃないかしら。あの人は、あの人は何も言わずに行ってしまうんじゃないかしら?
いつも考えておけば、いつその時が来ても傷つかない。
その時が来ても私はいつも笑っていられるから。