話題:二次創作小説
!!うた腐リ
!!砂HAYA
!!分裂
!!パロディぽい
さっちゃんもハヤトも普通の高校生
さっちゃぁん。
朝の一番忙しい時間帯を抜け、家を出るまでのほんのわずかなひとときを過ごそうとコーヒーメーカーを起動させたとき、玄関から間延びした声がした。
弁当は持たせたはずだ。
他に忘れ物はないか、きちんとチェックもしたはずだ。
なにがあったというのか。
仕方なしに砂月が今行くと声を張り上げると、はーやーくぅーとなぜか急かされる。
そんなところで声を張り上げていないで、とっとと家を出ないと、彼はバスに間に合わないのではと思ったが、それは彼自身の責任だと思うことにした。
「なんだよ」
「ねー、ボクのローファー知らない?」
「知らねぇよ。いつも脱ぎ捨てるからそうなるんだ」
「ええ、だって昨日さっちゃん、玄関掃除してたにゃあ!」
知らないはずないにゃ!なんて口を尖らせる年下の恋人の頭を叩きながら、シューズボックスを開くと、なるほど。
彼の身長では、見えない位置にしまわれていた。というか、しまっていた。
ひょいと取り出して差し出すと、ほらぁ!さっちゃんがしまったんだにゃあ!とまだ口を尖らせたままそれを受け取る。
そうしてようやく準備の整ったハヤトは、壁にかかった時計を見てにゃあ!!と慌てて玄関を飛び出していった。
「行ってきます、さっちゃん!」
「おう」
バタンと閉まるドアに、ようやくうるさいのが行った、と砂月はやれやれと肩をすくめ、電源を入れっぱなしのコーヒーメーカーのもとへ戻る。
ちょうどいいぐあいに煎れられたコーヒーをマグカップに移していると、ピリリリと携帯が着信を告げた。
なんだと思って開くと、『今日の晩ごはんはギョーザがいいなぁ!』という文面が女子かと思うくらい絵文字で飾られていて、砂月は一瞬返信に困る。
数分して、送ったメールには、『明日口臭くなるぞ。了解』とつづっておいた。
8時を回ってから家を出た砂月が、もう一度着信を告げた携帯を開くと、『さっちゃん最低だにゃぁ…』と今度は文字だけが書かれていて、思わず笑ってしまった。
世界で一番あまい病
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それだけで幸せになっちゃうんだっていう。
砂ハヤちゃんはなんだかあまあまが好きみたいです
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hmr