えー もう多くは語らない。
ゴトタツです。
ええ。ゴトタツですの。
意味がわからないもしくはむり!な方はバックを激しく推奨する!
素人の駄文かつBLです。
でも個人的に書いていて楽しかったんだ…
そして以前書いたセラサクと微妙に繋がっているという読みにくい仕様です。
平気な方のみ追記から ドゾ
「達海!」
名前を呼ばれて仕方なく振り返ると、今日も朝まで一緒にいた顔がこっちに近づいてくる。
「あー…うん 何か用?」
「そういう言い方はないだろ?…まぁ、お前らしいけど」
呆れ顔をしながら後藤は達海の「らしさ」に微笑む。
「…堺に偏見ないとかなんとか言ったんだって?」
後藤の言葉に達海はそれが何のことか少し考える。
…ああ、アレ ね。
「あー うん 言った。俺的にはどっちでもいいっていうか… そういうことはセンシュのシュタイセーにマカセルシュギだから」
「…お前なぁ…使いつけない言葉丸出しになってるぞ」
「で?それがなんかあった?」
「いや…別に、何っていうことでもないんだが お前がそんなこと言う日がくるなんて思わなかったな ってこと」
初めてコイツに好きだって言った時のことを思い出す
『お前のことが好きなんだ』と言った俺にコイツは『さんきゅー、とは言っておくけど 無理だ』と言ったのだ。
男同士 なんて馬鹿げてる お前には普通が似合うよ とも。
いつもと変わらない声に、落胆した。
そうだよな 男に恋愛感情を抱くなんて 普通 無理だ。
その時 抱きしめた肩が震えていることに気づかなければ あのまま諦めてしまったかもしれない。
いつもポーカーフェイスのお前が隠しきれなかった感情
そのお蔭で今がある。
「…偏見はない ないけど、さ… 後藤 俺は今だって男同士なんてやめとけって思ってるよ」
「…達海」
「でも、そう言うことがアイツらのためになるとは思わないんだよ。どういう選手になるのかに答えがないのと同じで 恋愛にだって答えはない …だろ?後藤」
それはあの日の夜 俺が達海に言った言葉だった。
"どんな恋愛が普通かなんてわからない どういう選手になるのかに答えがないのと同じで 恋愛にだって答えはないはずだ だから お前の本音を聞かせてくれ 達海猛の、本音を"
「…そうだな」
結局 それぞれの意志で決めるしかないんだ
答えは自分の中にしかないんだから
後藤が微笑むと、達海はフイ、と背中を向けた。
いつものようにポケットに手をつっこんで のらりくらりと歩き出す。
その背中に後藤は言う。
「俺は後悔してないからな…達海!こうなって良かったって…心底思ってる」
その言葉に達海は振り返らなかった。
けれど一言、返事をする。
「わかってる」
後藤はふ、と微笑みを落とすと達海とは逆のほうへ歩き出した。
■END■