紅茶一杯。



チンアナゴとモブ
2016年11月11日 12:47

話題:二次創作文

※モブサイコ100
※本日の記念日
※エクボ不在

本日の記念日リストを眺めるモブ。ぴたりとその視線が一点に止まる。
「師匠。この……チンアナゴって、何でしたっけ。」
「魚だよ。海水魚。」
やっぱりそこで止まるよねって顔してる師匠。
「気になって俺もさっきざっくり調べたぞ。ウナギ目アナゴ科に属してるのと、英語では『ガーデンイール』と呼ぶそうだ。砂に埋まってる姿が庭に植えてる草木に似てるかららしい。」
「英語の方が名前格好いいですね。」
「チンアナゴの『チン』は犬の『狆』だからな。勘違いするなよ。」
「え。」
「顔が似てるんだとか。犬と魚で似てるってどうなんだかな。ちなみに漢字は『狆穴子』」
と要らない紙に走り書きする師匠。それを眺めるモブ。
「なるほど。犬の狆にアナゴだから『狆穴子』なんですね。」
「ちなみにこうとも書く。」
と、紙に『珍穴子』と書く師匠。言葉を失うモブ。
「………」
「………」
「………これは……ちょっと……ある意味ダイレクトというか……」
「ダイレクトじゃない。珍しいアナゴだから珍穴子だ。大丈夫だ。」
なにが、とは言わない師匠。
「女子に結構人気なんだぞ。」
「ええっ!?」
「この前カバンに沢山ぶら下げてるのを見た。なんかカラフルな棒がいっぱいぶら下がってんなって思ってたんだ。あれチンアナゴだ。」
「なんでそんなにいっぱい。」
困惑するモブ。
「好きだからだろ。集めてるんじゃないのか。」
「…な、なるほど…」
「ちなみにこんな形で半分砂に埋まってる。」
とチンアナゴの絵を描く師匠。
「ミミズ?」
「なんでだよ。チンアナゴの話してただろうが。そんでコイツが砂に出たり入ったり…」
とペンでチンアナゴの上に線を書く。
「……今まじめな話をしてるんですよね?」
「大真面目だよ。わかった、ちょっと待ってろパソコンで探すから。」
とパソコンの前に移動する師匠。
師匠のミミズみたいなチンアナゴ絵を眺めるモブ。出たり入ったりってなんだ、何のために。と割とこんがらがってるモブ。
「最初から動画で説明すりゃよかったな。ほらモブ。これがチンアナゴだ。」
呼ばれて側に行き、二人でパソコンの画面を覗く。
海底で中途半端に体を砂から出し、ゆらゆら揺れている魚。
「癒されるらしいぞ。癒されてるか、モブ。」
「いえ全然。」
ゆらゆら揺れるチンアナゴを眺める二人。ゆらゆら、ゆらゆらと揺れるチンアナゴを、ひたすらぼーっと眺める二人。
「なんか…悪くないような気がしてきたな…」
「そうですか?」
「だんだん可愛いような気がしてきた。」
「師匠、洗脳されてませんか。」
師匠を見るとぼんやりと少し眠たげな表情だった。
「師匠、」
元々顔を寄せていたので師匠の耳元に声をかけると
「モブ。今度 水族館行かないか。チンアナゴ見に行こう。」
と呟いた。
「えっ。」
「嫌なら別に」
「行きます。一緒に。」
思わぬ棚ぼたに、チンアナゴにちょっとだけ好感度が上がったモブ。
「結構かわいいよなチンアナゴ。」
「そうですね、ちょっとだけ良い気がしてきました。」
暫く二人でチンアナゴ動画を眺めていた。





・二人にチンアナゴて言わせたいだけだったりする。せっかくだから、もっとガンガン言わせれば良かった。ゲシュタルト崩壊するくらいに。

(追記)
てか珍しいアナゴで珍穴子て普通にダイレクトだったわ。やっちまった。(スケベな事ばっか考えてるからこうなる)


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