紅茶一杯。



告白しに行ったモブ
2016年11月13日 11:30

話題:二次創作文

※モブサイコ100注意
※気持ち的にモブ霊です

今度のテストで目標点までいったら告白すると茂夫が宣言し、その決意に霊幻も感動して親身になって協力した。
全力で勉強に取り掛かる茂夫のサポートを、自分の出来る範囲で応援した。
テスト明けは事務所に来るなり力尽きて倒れた茂夫を寝台に寝かせ、茂夫の必要があるまでは寝かせてやった。(結局その日に茂夫の出番はなかった)

テスト結果は目標点に達し、自信と勇気を手にツボミの元へダッシュする茂夫。今日こそ今こそ、長年の思いを伝える時だ。その時が来たのだ!と茂夫は興奮状態だった。走った先にツボミの後ろ姿を見つけ、気分が更に高揚する。

ツボミちゃん!

と、呼び止めようとして茂夫は口を開いた。



霊とか相談所で霊幻は、悪霊のエクボと落ち着かない様子で茂夫の到着を待つ。
「モブのやつ、今頃は告白してんのかな。」
「結構心配性だよな、お前。」
呆れた声を出すエクボ。
「バッカお前、モブの正念場だぞ。心配に決まってんだろ。」
だからこそ積極的にサポートしてきたんだと霊幻は独りごちる。成功してほしいから。笑顔の茂夫を迎えたいから。
師匠として、弟子の幸せな姿を見たいから。その為に霊幻だって頑張って来たのだ。
だからこそ、心配で不安なのだ。もし、もしもの事があったら。
慰めの言葉は用意してない。その結果を考えたくない。切り替えよう、と思った矢先。バンッ!と勢いよく扉が開いて、霊幻は俯いていた顔を弾かれるように上げた。

開け放たれた入り口には、ダバダバと涙を流し、唇を噛み締める茂夫が居た。
霊幻を睨むように見つめ、震えながら口を開く。
「ヅボミち゛ゃん゛、恋人がでぎでまじだ……!!!」

振り絞るような声で霊幻に告げると、またボタボタ涙が溢れる。唖然と眺めて居た霊幻は、その茂夫の姿にハッと我に返ると

「モブ!!来いっ!!!」

と両手を広げ叫んだ。霊幻の言葉に反射的に走り出し、
「師匠ぉ!!」
と泣き叫びながらその胸に飛び込んだ。大号泣する茂夫をひたすら慰めあやすように抱きしめる霊幻を上空から眺めるエクボは、その表情に溜め息をついた。





・慰めてる師匠が無意識にちょっと嬉しそうなモブ霊もいい。個人的にモブがツボミちゃんとくっ付かないルートはこうなると妄想してます。告白しに行ったらツボミちゃん恋人出来てました、で告白出来なかったパターン。師匠の胸で泣くまでがセットで。


コメント:0
モブサイコ100




前n 次n 戻る 上へ


-エムブロ-