紅茶一杯。



縮んだモブ
2017年3月12日 17:48

話題:二次創作文

※モブサイコ100
※師弟付き合ってる設定注意
※何も解決せず終わってる注意



いつも通りに相談所にやって来た茂夫を、デスクで書類作成していた霊幻は顔を上げながら迎えた。
「ようモブ……あれ、お前なんか……だいぶ小っちゃくなってない?」
「はい。なんか、縮みました。」
なんか縮みました。で、へぇそうなんだ、大変だね!とも返せず茫然とする霊幻。ドアノブを掴んでいる茂夫は小学2〜3年生くらいに見える。私服がダブついてないのが少々気になる。
「え?なに、なんか呪われたとか?」
「原因不明なんです。」
しょんぼりとする茂夫。とりあえずまぁ座れよ、と応接ソファーへ促す。
「超能力は?」
ソファーで向かい合って座った霊幻は、まず一番気になることを訊いた。
「使えますよ。」
テーブルに置いてあるスティックシュガーを何本か、ふわりと浮かせクルクルと回した。
「記憶は…あるな。」
「はい。全部覚えてます。」
「ふーん…全部か。」
はい。と頷いて、席を立つ。
「師匠との事も全部覚えてます。」
霊幻の側にくると、抱き付く。
「だから大丈夫ですよ。」
茂夫が何に対して大丈夫と言っているのか、霊幻は考えたくなかった。
一瞬、自分とのやましい思い出の全てを、忘れていて欲しいと期待してしまった。愛し過ぎたからこそ、今更に後悔していた。
謝罪を含めて霊幻は茂夫を抱き返した。
「不安になりました?」
よしよしされて、なるほど、忘れられてないか心配していると思ったのか…と理解する。
これは本格的に下心を隠さねば修羅場になるな、と霊幻は茂夫に媚びる事にした。
茂夫を抱きしめグリグリと小さな肩に頬ずりする。茂夫は痛いですよと嬉しそうに笑っていた。



「しかし、まいったな……」
「え?」
茂夫を膝に乗せて向かい合っている霊幻は、わざとらしく苦悩の表情をつくる。
「学校もそうだが、除霊依頼をどうするか…」
「別に、いままで通りで大丈夫じゃないですか?」
霊幻に甘えるようにくっついて来たので、ついその背中に腕を回し、なんとなく流れで茂夫の背中をトントンしてしまう霊幻。
「流石に今のお前を連れ回すのはなぁ…」
世間の目が若干怖い。と臆する霊幻。
「親子に見られると思いますよ……」
「なんだと…」
霊幻に小さな腕を回し、しがみつく茂夫。うとうと眠たげな顔をしている。
親子……とショックを受けてヘコんでいる霊幻に
「……どうせ恋人同士には見えませんよ…」
と自暴自棄に言った。その言葉と態度にギョッとする霊幻。あやすように背中をさすり
「はやく元に戻すぞ。」
と涙を滲ませる茂夫を慰めた。





・続かない。多分、きっと、恐らく。
記念日の育児の日から、よし、モブを小さくして師匠に疑似子育てさせよう!と意気込んだんですが、眠くて眠くて手が滑りまくり、こんなことに。
最初はキャッキャうふふな師匠子育てライフみたいなのを妄想してたのになぁ。


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モブサイコ100




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