ひどく眠い。ような気がする。どれだけ寝ても満たされなくて、むしろ寝れば寝るだけいっそう睡眠欲が膨らむ。

閉じたカーテンの向こうで穏やかで美しい明るい日差しが透けている。窓の外からは子供の歓声。私は一人閉ざされた部屋の中で寝心地の良くない布団にくるまっている。

満たされたこともないのに、どうして満たされていないことだけがわかるのだろうか。そんなのきっと勘違いよ。

何もする気が起きないのに、やるべきことはどんどん溜まっていって、狭い部屋の中で私は膨らみすぎた風船のような睡魔に圧迫されているのです。
しなければならない、という感覚は本当に重く鬱陶しい。
must、なんてつけないでくれ、私の生活に。マスト リブ 。それだけで精一杯だというのに。

何もしたくないからソファに座ってぼんやりとしていたら、不意に散らかった部屋の中がたまらなく嫌になった。
ケーキでも買いにいこうかな。少しだけお粉をはたいて、紅を塗って、それでサンダルを履いて、ケーキでも買いにいこうかな。

そうか、私は寂しいのだ。