話題:二次創作小説
ありえない設定の続きです。
追記からどうぞ!
「何笑ってんだ」
「いえ、あなたの事を思い出していて」
たった三日前の事、と言って晋助さんは一度私に向けた目をまた窓の外へと向けた。
「……普通初めて会った人に”ついてくるか”なんて言われてついてこないですよね。”帰りたくなりゃ帰ればいい”なんて言われて三日もお世話になるなんておかしいですよね」
その言葉に何秒たっても何分たっても何時間たっても返事は返って来なかった。
そしていつものように二人で部屋に居て、仕事の時間をぬって晋助さんの部下らしいまた子ちゃんや万斉さんが来る。
「アンタまだ帰んないッスか? あ、今日はたまご焼きはイイッスから! 」
「晋助の考えはリズムにうまくのって来ないでござる。お妙殿もそれは同じ」
二人は私が何故いるのか理由も分からないまま次第に受け入れてくれて、何も分かっていない私をそばに置いてくれた。
「アンタ晋助様を狙ってんじゃないでしょーね! 」
「やめてください。私は身長が170以上無い人は男とは認めません。チンカスです」
「……風呂なら先入ってイイッスよ! 」
この会話でまた子ちゃんは私と料理(たまご焼き)を一緒に作ってくれたり、買い物に出かけてくれたりする。
「お妙殿は音楽の方は? 」
「弟がお通ちゃんの歌を聞いてるんです。だからやっぱりお通ちゃんの歌とか好きですよ」
「朝食は白米派でござるか? それともパン? 」
この会話で万斉さんとも気軽に話せるようになった。
今もまだぎこちない会話しか出来てないのは晋助さんだけ。一番長い時間をこの三日間で過ごしているのに一番会話をしていない。
次へ続きます。